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2026.03.16
スーパープラント「シーベリー」の色素体ゲノム解析で系統保存と品種改良に新展開-化学生命学部 朝倉 史明 教授らの研究グループが発表
神奈川大学化学生命学部 朝倉 史明 教授らの研究グループは、シーベリー属の色素体ゲノム(注1)を比較解析し、種および亜種識別に利用可能な3つのDNA多様性領域を発見しました。シーベリー(Hippophae)はユーラシア大陸の寒冷・乾燥地域を中心に広く分布するグミ科の植物で、ビタミン類や脂肪酸などを豊富に含む栄養価の高い果実を生産することから、健康食品や機能性食品として世界的に注目されています。シーベリー属においては色素体ゲノムを用いた詳細な比較解析は十分に行われていませんでしたが、本研究において、シーベリー属の色素体ゲノムを比較解析することで、種および亜種の識別や育種研究に利用可能なDNA多様性領域を明らかにしました。さらに、DNAマーカー(注2)作成に利用可能なSSR(注3)領域やDNA多様性領域を明らかにし、シーベリーの種・亜種識別に利用できるDNAマーカー候補を提示しました。本研究で得られたDNA多様性領域やSSR情報は、シーベリーの系統保存や品種改良研究の基盤となり、本解析手法は他植物の遺伝資源研究にも応用が期待されます。
本研究成果は、2026年3月15日、科学誌「Scientific Reports」に掲載されました。
詳しくは、プレスリリースをご覧ください。
【用語説明】
(注1)色素体ゲノム
植物細胞内の色素体(主に葉緑体)が持つDNA。光合成などに関わる遺伝子を含み、構造が比較的保存されているため植物の系統解析やDNAマーカー研究に広く利用される。
(注2)DNAマーカー
DNA配列の違いを利用して個体や系統を識別するための指標。植物の種判別、遺伝資源評価、品種改良などの研究で利用される。
(注3)SSR(Simple Sequence Repeat)
短いDNA配列が繰り返し並んだ領域。個体間で繰り返し回数が変化しやすいため、DNAマーカーとして利用されることが多い。