お知らせ
2025.12.04
【報告】工学部 経営工学科で本学協定校(マルチメディア大学)とCOIL授業を実施しています

2025年度後学期に工学部 経営工学科での取り組みで、本学協定校マルチメディア大学(マレーシア)とのCOIL(Collaborative Online International Learning)授業を実施しています。
COILとは、ICTを用いてオンラインで海外大学との協働学習を実現する教育手法です。
実施日時: 2025年9月29日、10月27日、11月17日、12月8日・22日(全14回のうち、5回COIL授業を実施)
日本時間 3限(13:30~15:10)、マレーシア時間12:30~14:10
実施方法: Zoomにて全てオンタイムで実施。
実施授業: 国際コミュニケーションⅡ
担当教員: 高野倉雅人 教授(神奈川大学)、Lim Way Soong教授(マルチメディア大学)
参加人数:
本学学生12名(学部1年生8名、3年生4名)
マルチメディア大学 7名(学部3年生6名、4年生1名)
COIL授業実施のきっかけ:
2024年度後学期に、大学院工学研究科(経営工学領域)にて、ケルン工科大学(ドイツ)とのCOIL授業を実施しており、その成果をもとに、高野倉教授がLim教授と、本学工学部経営工学科とマルチメディア大学工学科学技術学部(マレーシア)とのCOIL授業の計画を計画した。学部生が参加する初めてのCOIL授業であることから、大学の歴史や所在する地域、学部・学科の特長から研究活動の特色まで、両大学の学生間の相互理解を目標として、授業内容とスケジュールを調整して、5回、COIL授業を実施することとした。
授業内容:
本学とマルチディア大学の学生間の相互理解を目標として、英語による5回のCOIL授業を実施している。COIL授業の初回(9月29日)には、両大学の学生がスライドを準備して、自己紹介を行った。第2回(10月27日)には「私たちの大学と所在地」をテーマに、両大学の歴史と特長、大学の所在地であるマラッカや横浜など地域の歴史と文化を紹介した。本学では、学生が3人ごとの4チームを組み、神奈川大学および横浜の紹介、神奈川県の特色ある地域や食文化について、スライドを用いて英語によるプレゼンテーション形式で紹介した。マルチメディア大学からは、キャンパスと学部・施設、マレーシアの歴史や文化の紹介があった。第3回(11月17日)には「私たちの学部と学科」をテーマに、両大学の学生が、学部・学科の歴史や特色、教育プログラムや施設、研究室の概要、特徴的な授業やクラブ活動を紹介した。今後は、第4回(12月8日)の中間報告を踏まえて、第5回(12月22日)に「私たちの研究活動」を、英語で紹介する準備を進めている。


成果:
2024年度後学期に大学院でCOIL授業を行ったが、今回は学部生によるCOIL授業であることと、本学(経営工学科)の学生は、1年生8名と3年生4名の履修であったことから、1年生と3年生混成の4チーム構成とした。COIL授業では、初回(9月29日)の自己紹介から始めて、第3回(11月17日)の「私たちの学部と学科」まで終えたが、徐々に英語によるプレゼンテーションにも慣れて、英語による表現力の向上に加えて、専門分野(工学および経営工学)の理解を深める成果が見られた。また、マルチメディア大学の学生によるプレゼンテーションや、質疑応答により、海外文化の理解のみならず、マレーシアと日本との国際交流を深められた。経営工学科では、はじめての取り組みで、入学初年度の1年生の履修が多いこともあり、基礎的な内容ではあるが、学生がこれまで学んだ知識やスキルを活かして、必要なコンテンツを英語で表現して、海外大学の学生からの質問に英語で答える経験が、本学学生の成長につながっており、COIL授業の教育効果が見られている。
今後の展開:
本授業は、後学期の中盤でもあり、これから予定する第4回・第5回COIL授業「私たちの研究活動」に向けて、関連する情報の調査・整理とプレゼンテーションの準備を進める。2024年度後学期大学院COIL授業報告でも述べたが、COIL授業を実施するには、パートナー大学との間で、授業の到達目標の共有と、綿密な授業計画や学生への事前説明などの準備が重要であることを改めて認識した。また今回のCOIL授業の成果をもとに、マルチメディア大学での海外研修など、パートナー大学と協働で実施する活動を深めるとともに、より効果的なCOIL授業の方法について検討を進めたい。