ドイツ語

どんな言葉?

ドイツ語にどのようなイメージがありますか?
実は、英語とドイツ語は同じゲルマン系です。つまり、いわば兄弟のような関係です。Name(ナーメ;英 name)、Haus(ハウス; 英 house)、Guten Morgen!(グーテン モルゲン; 英 Good morning!)―ほんの一例ですが、よく似ていますよね?これまで勉強してきた英語を生かして新しい外国語に挑戦するなら、断然ドイツ語がおすすめです。
「でも文法が不安!」という人も、心配ありません。ドイツ語は規則的な分、一度文法を覚えると、あとがスムーズです。もちろん、授業では基礎から取り組みます。

どこで話されている?

ドイツ語を使う国は、ドイツだけではありません。オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、ベルギー、ルクセンブルクでも、ドイツ語が公用語になっています。ドイツ語は、ヨーロッパではロシア語の次に使用人口の多い言語です。約1億人が使っていると言われています。ポーランド、チェコ、ハンガリーなど、ドイツ、オーストリアと地理的に近く、また歴史的つながりが深い国では、ドイツ語が通じることが多いです。

どんなことができる?

まず、ドイツ語圏の人たちと直接コミュニケーションができます。旅行の楽しみも増えますね。ドイツ語圏の国々は、町並みも自然も美しく、治安の面でも安全です。ブンデスリーガ(ドイツのプロサッカーリーグ)の観戦も、ドイツを訪れる理由の上位に入るでしょう!

また、歴史的に日本はドイツから多くを学んできました。アルバイト、リュックサックといった身近な言葉や、医学、哲学、化学の用語にはドイツ語由来のものが少なくありません。今でもドイツ語は、文芸や学術の重要言語です。毎年世界で出版される書物のおよそ20%が、ドイツ語で書かれていると言われています。大学で学問を深めるには、ドイツ語ができるとたくさんのメリットがあります。

そして、ドイツ語に限ったことではありませんが、英語とは別の外国語を学ぶことで、複眼的思考に基づく批判能力が身につきます。グローバル社会を生きていく皆さんにとって、このことは重要な意味をもつはずです。

留学制度は?

神奈川大学には、4ヶ月〜12ヶ月の派遣交換留学制度があります。ドイツ語圏の協定校は、15校にものぼります(ドイツ13校、オーストリア1校、スイス1校。2021年9月現在)。大規模校に小規模校、単科大学に総合大学など、選択肢が豊富ですので、ぜひ「協定校のご紹介」別ウインドウをご覧ください。

例えば、ケルン工科大学とは2018年に交換協定を結び、すでに先輩たちが何名も留学しています。言葉ができれば文化的な背景をより深く学ぶことができ、有名なカーニバルやケルン大聖堂(ドイツ有数の建築です!)など、大学の外でも魅力的なドイツ文化に触れることができます。

また、経営学部には「SAプログラム」(Study Abroad Program)という語学研修制度があります。ドイツ語圏最古の歴史を誇る名門ウィーン大学(1365年創立)で、4週間の現地生活を送りながら、生きたドイツ語を学びます。華麗なる都ウィーンの建築、美術、音楽も、ぜひ味わってください。

さあ、ドイツ語を学ぼう!

ドイツ語やドイツ語圏の国々の魅力は、まだまだ語りきれません。文化芸術、政治にかぎらず、サッカー、車、デザイン、映画などの領域でも、ドイツ語圏はエネルギッシュに世界に発信しています。ドイツ語を学び、新しい世界への扉を開きましょう!

(国際日本学部 ステファン ブッヘンベルゲル 教授)