2025.06.05

二宮町防災安全課の職員より、ご講演をいただきました。

  • LINEでシェア
  • Xでポスト
  • Facebookでシェア

 6月5日に実施された「自治体実務特修Ⅰ」において、二宮町防災安全課の竹内伸介課長より「災害現場と自治体職員」というテーマでご講演をいただきました。

 二宮町は、区域が相対的に小規模で人口密度が高く、交通網が充実している一方で、財政的に脆弱で、かつ、海に面していることから災害リスクもある点が指摘できます。実際、昨年度は台風により河川が氾濫し、短期間で増水していく様子を視聴させていただきました。

 近年では、災害が大規模となる傾向がみられ、これに対応する責務を負う自治体の負担もまた増大しています。自治体職員は、発生前から次第に業務が増加し、災害対策業務に忙殺されることが多くなっていきます。この点については、能登半島地震の被災市町へ応援職員として派遣された防災安全課の渥美一華主事より、実際の被災地の状況や現場で課題とされたこと等についてお話しもいただきました。それぞれの自治体職員にも家族がいますから、精神的・肉体的な負担は大変なものとなります。今後は、公助だけではなく、共助・自助のレベルの強化を図り、自治体側もそれを支援していく体制づくりが重要とのことでした。

 続いて総務部総務課下條博史課長より二宮町の人事採用制度についてもご説明いただきました。

 今回のご講演を踏まえ、受講生は、市民及び職員の防災意識を向上、そして維持するための方法について検討する課題に取り組んでいます。 

 「自治体実務特修」では県内自治体において実務に携わる方々と共に、学部の専門科目で学んだ内容を活かしつつ、地域における課題への対応を考えていきます。