2024.07.11

神奈川県警察本部被害者支援室の板垣未央氏による講演会が開催されました。

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警察官実務特修Ⅱでは、神奈川県警察本部警務課被害者支援室の板垣未央氏より、被害者支援におけるカウンセリングの現状についての講演をしていただきました。板垣氏は公認心理師の資格を有しておられます。

 

犯罪被害者等基本法は、犯罪被害者やその家族に平穏な生活を早期に取り戻してもらうための被害者支援を、地方公共団体の責務に位置づけています。警察にも、心理カウンセラーによる犯罪被害者支援活動が行なわれているところです。

 

講演では、被害者カウンセラーの職務、犯罪被害者が抱える不安・問題のほかカウンセリング(心理的支援)の実際などについてお話をしていただきました。

 

学生からは、「警察という組織は、犯人を検挙するという仕事が主だと思っていたが、私が知らない仕事が数多くあることを知った。犯罪は報道などを見ても加害者にフォーカスされることが多いと感じる。しかし、犯罪の被害に遭った人がいて、その人のケアも重要な警察の仕事であることを理解することができた。」「自治体も条例を定め被害者支援を進めていることを知った。」「(被害者の実際の声を聴き、)被害に遭うと、道路を一人で歩けなくなる、電車に乗れなくなる、人間不信になるなど様々な影響が出ることが分かり、そのような心理負担を少しでも少なくなるように被害者支援はとても重要な活動であると感じた。」などの意見が寄せられました。