2024.07.01

横浜市港湾局山下ふ頭再開発調整課の職員より、ご講演をいただきました。

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5月20日に実施された「自治体実務特修Ⅲ」において、横浜市港湾局山下ふ頭再開発調整課担当係長の多田旭幸氏より「山下ふ頭の再開発」というテーマでご講演をいただきました。

トウモロコシや綿花等、私たちの生活に欠かせない物資は、外国からの輸入に頼るところが多いところ、こうした物資の輸送は99.5%が海上輸送によるものです。日本港湾の国際競争力を高めていくうえで最重要となる港湾である国際戦略港湾として、横浜港は長らく日本社会を支えてきました。横浜港は、物流拠点としての機能のみならず、工業地帯を抱える産業拠点として、そして近年ではみなとみらい21地区やベイサイドマリーナに代表されるような市民に親しまれる地域となっています。

ベイブリッジの内側に位置し、山下公園、中華街、元町などの関内地区に隣接する山下ふ頭は、港湾の物流拠点と都市臨海部が重なり合う地域ですが、コンテナ化を背景に物流拠点が沖合に移ったことから、横浜の持続的な成長発展を見据えて新たな賑わい拠点の形成を目指した再開発が検討されています。そこで市民の意見募集や意見交換会を実施し、また事業者による提案を募集した内容の取りまとめを行い、検討委員会での議論を経た上で、事業計画を策定し、事業化を進めていくそうです。

今回のご講演を踏まえ、受講生は、将来の横浜を担う若者たちに、山下ふ頭の再開発に関心を持ってもらい、政策形成に積極的に関与してもらう方策について検討する課題に取り組んでいます。

 

「自治体実務特修」では県内自治体において実務に携わる方々と共に、学部の専門科目で学んだ内容を活かしつつ、地域における課題への対応を考えていきます。