留学・研修レポート

留学は一つの挑戦、世界に視野を広げるチャンス―中国・南京大学
林智蓉 外国語学部 中国語学科4年(2025年)
1. 留学先紹介in南京
南京は中国の古都でもあり、歴史あふれた建築物がたくさんある都市で、玄武湖と南京城壁が有名な観光名所として挙げられます。そして、留学先の大学であった南京大学は、中国の大学ランキングの中で常にトップレベルを維持している大学で、私も留学を通して多くのことを学びました。


2. 南京大学の学びと生活
私は、中国語の語学向上を目指す「言語コース」の授業と南京大学の学生と同じ科目を履修する2つのコースを受けました。「言語コース」の授業では、中国語を「話す」、「書く」勉強はもちろん同じクラスの東南アジアやヨーロッパから来た留学生とも仲良くなりました。中国の学生と同じく履修する授業では、都市社会学や日中・中日翻訳、中国明清社会について学ぶことができ、中国の文化や社会のあり方について改めて理解を深めることができました。
南京大学での生活は、授業を主に受けていた「鼓楼キャンパス」から約1時間移動した「仙林キャンパス」内の留学生寮を拠点に過ごしました。寮は1部屋2人の共同生活です。私のルームメイトは日本人だったのですが、とても仲良く接することができました。
長期休暇のときには南京の観光名所を友人と訪れたほか、南京の他に成都、広州、厦門、福州などの都市にも足を運び、それぞれの都市の文化や暮らしを肌で感じることができました。また、南京にある他の大学が連合して開催すると日中交流の会にも参加しました。これらの交流を通して日本語を学んでいる中国人の大学生と深くかかわることができました。一緒にケーキ作りをしたり、日本語の歌を歌うなど貴重な体験をすることができました。


3. 留学を通して得た経験
今回の留学を通して、中国語を「話す」、「書く」力を向上させることができただけでなく、中国人の学生のほかにも多くの東南アジアやヨーロッパから来た留学生とも交流することができました。それにより多くの国の文化や価値観についても知ることができ、自身の視野を広げることができました。また、休暇中に書道を書きに行ったり、南京の名所巡りをしたり、一人で他の都市に赴いたりしました。現地での授業と並行して、就活や卒論の準備も進めなければならず、辛い日々もありましたが、この留学生活での経験は私の大切な人生の糧となりました。


柔軟な思考力、行動力、そして異文化を受け入れる姿勢を育てよう―中国・浙江工商大学
芳賀愛華 外国語学部 中国語学科4年(2025年)
1. 留学先の杭州について
杭州は自然が豊かで歴史のある都市で、西湖などの観光地が有名です。私が通っていた浙江工商大学は、市内中心部から少し離れた場所にあり、学校から市内までは地下鉄で40分ほど。休日や夕方の時間帯はかなり混みますが、それもまた中国らしい生活の一部だと感じていました。気候が心地よい日は西湖や大学周辺を散歩するのが好きで、季節の移ろいを感じながら過ごすことができました。


2. 現地での授業・生活の様子
授業では中国語の他にも中国文化や社会に関する講義を受け、留学生専用の寮で他国の学生と共同生活をしました。最初は文化や価値観の違いに戸惑うこともありましたが、話し合いを重ねながら、異文化理解や対人スキルを少しずつ身につけることができました。また、日本人留学生が私一人だったため、日々中国語を使って現地の学生と積極的に交流し、語学力も大きく伸ばすことができました。杭州には日中交流会を実施している場所があり、杭州にいる日本人と情報交換する場もあります。


3. 留学を通して得た成長や今後の進路
留学を通して、「失敗を恐れて何もしないことが一番の損」だと感じました。最初は発音も文法も完璧じゃない中国語を使うことに恥ずかしさを感じていましたが、伝えようとする姿勢があれば相手はしっかり受け取ってくれるし、聞き取ってくれることが分かりました。失敗を恐れず積極的に話すことで、語学力も、相手を思いやる気持ちも、自然と育っていったように思います。私は、留学という経験を通じて、柔軟な思考力・行動力、そして異文化を受け入れる姿勢が大きく育ったと思います。将来的には、中国の貿易や物流など中国と関わる分野で仕事をしたいと考えていて、また、中国で働くことが大きな目標です。


留学のススメ―台湾・静宜大学
橋口京佳 外国語学部 中国語学科3年(2024年)
私は、2023年9月4日〜2024年1月10日まで台湾、静宜大学に一学期間、交換留学をしました。今回は体験記ということで、留学に行くきっかけ、留学前の準備、出国から帰国まで、留学生活を振り返って、の四点について紹介したいと思います。
まず、留学に行くきっかけは、中国語学科で勉強する中で語学力の向上に思い悩んでいたことと、実際に台湾文化を体験してみたいと思ったからです。両親や先生に相談したところ、留学に行くことを勧められ、たくさんのことを学び体験してきなさいと背中を押され留学を決めました。
(中略)また、毎日の課題と予習、復習はルームメイトが手伝ってくれました。私は学校内にある寮に住んでおり、台湾人3人と同部屋でした。私のルームメイトは中国語しか話すことができなかったのですが、私のつたない中国語をしっかり聞いてくれ、ゆっくりとわかるように話してくれました。私にとってルームメイトは中国語の先生でもあり大切な友人となりました。
(中略)留学前までは楽しみと不安が入り交じっていましたが、実際に行ってたくさんの人との出会いが私の留学生活を充実させてくれました。短い期間でしたがこの留学は一生忘れない経験になったと思います。留学について興味を持っている人は、先生や家族に相談してみて踏み出してみてはどうでしょうか。
(PLUSi、第20号、2024年より転載)

現地での出費に注意。「本科生」の授業に足を運ぼう! 中国・厦門大学
黄馨子 外国語学部 中国語学科4年(2024年)
厦門大学にきた様々な国からの留学生と交流し、異文化に対しての理解を深め、自分の視野が広がったのは勿論ですし、コミュニケーション能力も向上させることができました。自分の固定概念を超えて、新しい視点で物事をとらえられるようになったことも大きな成果だと思います。
留学を目指す後輩へのアドバイスは、中国は日本より物価が安いので気を付けないとついつい使いすぎてしまい生活費がぎりぎりになってしまう月があったことです。大学の寮生活ではあまり大きな出費がないとはいえ、外食やネットショッピングはしすぎないように、注意しましょう。また、私は国籍の関係で海外教育学院の言語クラスに所属していましたが、そこでは中国語の語学力向上が目的の授業で、専門分野を学ぶということができませんでした。留学志望者の皆さんは語学クラスの授業以外にも、ほかの現地の本科生の授業にも足を運んでみることをおすすめします。



友達をたくさんつくりました!―中国・北京科技大学
澤里勝文 外国語学部 中国語学科3年(2024年)
初めての海外留学、北京の慣れない環境での生活は最初孤独を感じること多かったです。しかし、新しい外国の友人ができたことと共に、異なる文化に触れる機会が多くなり、次第に孤独感が薄れていきました。外国の友人との交流を通じて、相手の国の文化と日本の文化の違いに気づくと同時に、異なる考え方に対する理解を深めることの重要性について学びました。異文化コミュニケーションにおいては、柔軟性が求められ、様々なバックグラウンドを持つ友人たちとの交流を通じて、自分自身が成長することができたことを実感しました。一年間の異国での留学生活は私の人生において一番といっても過言ではない刺激と発見に満ちた一年間でした。新しい環境は誘惑がたくさんあると思いますが、勉学に励むことを忘れずに留学生活を送れば、絶対に一生の宝物になりますので、これから留学を検討する皆様もぜひ頑張ってください。


