お知らせ

2021.10.11

2021年度 神奈川大学学術褒賞授与式を開催しました

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2021年10月8日(金)横浜キャンパスにおいて「2021年度 神奈川大学学術褒賞授与式」が行われました。
神奈川大学学術褒賞は、本学における専任の教育職員の学術研究を推進、奨励するため、その優れた業績に対して褒賞するものです。
今年度は、経済学部の兵頭昌准教授、国際日本学部の菊地恵太教授、理学部の松澤寛准教授、ボサールアントワーヌ准教授、工学部の松本光広准教授の5名が受賞され、兼子学長から表彰状等が贈られました。

2021年度 神奈川大学学術褒賞受賞者

  • 兵頭 昌 准教授(経済学部)
    研究課題名:「高次元ランダムベクトル間の相関に関する新たな検定法の開発」
  • 菊地 恵太 教授(国際日本学部)
    研究課題名:「英語学習者のポジティブ・ネガティブ感情と大学英語教育への示唆」
  • 松澤 寛 准教授(理学部)
    研究課題名:「数理生態学に現れる反応拡散方程式の自由境界問題に関する研究」
  • ボサール アントワーヌ 准教授(理学部)
    研究課題名:「トーラスにおける耐クラスタ故障経路選択およびサイクル排除の手法」
  • 松本 光広 准教授(工学部)
    研究課題名:「指一本で保持して押すことで円を描ける製図用コンパスの開発」

兼子学長 挨拶

2021年度「神奈川大学学術褒賞授与式」を執り行うにあたり、学長として一言ご挨拶を申し上げます。
この神奈川大学学術褒賞制度ですが、専任の教育職員の学術研究を推進、奨励するため、その優れた業績に対し褒賞することを目的とした制度で、1999年度に開始し今年度で23年目を迎えました。今年度までに自薦、他薦合わせて50件の申請があり、34名の方が褒賞を受賞しております。
今年度の審査経過ですが、4月1日から5月14日までを申請受付期間とし、7月2日に審査委員会を開催し、神奈川大学学術褒賞規程及び同規程に基づく褒賞審査等に関する申合せに基づき、厳正に審査を行いました。
その結果、経済学部 兵頭 昌先生、国際日本学部 菊地 恵太先生、理学部 松澤 寛先生、同じく理学部 ボサール アントワーヌ先生、工学部 松本 光広先生を今年度の受賞者とすることが、審査員の満場一致で承認されました。
今般の学術褒賞受賞を機に、先人たちが築いてこられたこの学術褒賞制度の価値を今後の研究でさらに高めていただき、本学の学術研究推進の担い手としてその成果を教育に還元し、「研究と教育の高度な結合」を実現されることを希望します。
今回受賞された5名の先生方の、今後の益々のご活躍をお祈りしまして、簡単ではございますが、学長の挨拶に代えさせていただきます。

兵頭先生、菊地先生、松澤先生、ボサール先生、松本先生、本日は本当におめでとうございます。

受賞者のコメント

兵頭 昌 准教授 (経済学部)

この度は「神奈川大学学術褒賞」という名誉ある賞を授与していただき、大変光栄に存じます。共同研究者の先生方、ご推薦いただきました先生、ご評価頂きました審査員の先生方、非常に良い研究環境を用意してくださっております経済学部の先生方ならびに職員の皆様に御礼申し上げます。受賞研究は、Journal of Multivariate Analysisへ掲載されました「高次元ランダムベクトル間の無相関性の検定」です。今回の受賞を励みにして、数理統計学・計量経済理論に関する研究に引き続き取り組んでまいります。

 

菊地 恵太 教授 (国際日本学部)

この度は、「英語学習者のポジティブ・ネガティブ感情」に関する私の研究に対して学術褒賞を頂くこととなり、大変光栄に思います。本研究テーマは、神奈川大学着任以来、継続して研究してきたものであり、学内外で多くの方々に支えられ、続けてくることができました。この場を借りて、いつも温かく接してくださる教職員の方々に感謝を申し上げます。これからも目の前の学生にも還元できるような研究を続け、研究活動に精進していきたいと考えております。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

松澤 寛 准教授 (理学部)

このたびは、神奈川大学学術褒賞をいただき、大変光栄に存じます。共同研究者の皆様、そして研究を支えてくださった皆様に心より御礼申し上げます。また、素晴らしい研究環境を提供してくださる理学部の先生方や職員の方々に心より感謝申し上げます。この受賞業績の基礎となる研究は2012年度にスタートしましたが、この間自分でも大きく成長できたと感じております。神奈川大学は研究と教育の両方にやりがいを感じることができる大学で、研究を通じて粘り強く考えること、今までわからなかったことが分かった喜び、自らの成長を実感したことなどを学生に伝えながら教育とともに今後も一層研究活動に精進してまいりたいと思います。

ボサール アントワーヌ 准教授(理学部)

From my experience, it is comparatively difficult for scientific theoretical research projects to be funded and a fortiori awarded. Nevertheless, Kanagawa University has been providing equally its theoretical researchers with consequential support to conduct their activities. Being one of them, I am deeply grateful towards my institution for the unfailing support received over the years. In this particular research project, I focused on data routing issues inside the torus network topology, proposing a routing algorithm that is tolerant to cluster-faults and a decycling method. It is highly relevant to focus on the torus topology as it has become very popular in the supercomputing industry to build processor interconnection networks: for instance, node connection in the IBM BlueGene/Q and Fujitsu Fugaku (富岳) supercomputers involves the torus topology.

 

松本 光広 准教授(工学部)

このたびは、研究課題である「指一本で保持して押すことで円を描ける製図用コンパスの開発」の研究成果について、神奈川大学学術褒賞という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。私は、神奈川大学に着任して以来、工学部経営工学科で基礎製図の授業を担当しており、製図教育に従事しています。本研究課題は、私の神奈川大学における製図教育の経験から始まった学術研究です。今後、本研究成果を神奈川大学の教育に還元して、教育と研究の高度な結合を実現できるように、より一層精進してまいります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

研究発表

受賞者による研究発表は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンデマンド配信をいたします。ウェブステーションにてご案内いたしますので、ぜひご視聴ください。