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2018.12.12

神奈川大学プログラミング科学研究所が参加する日英国際共同研究が開始されました

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本学プログラミング科学研究所(所長 木下佳樹教授)が参加する、AIのアシュランスに関する日英国際共同研究が開始されました。(研究期間2018年9月20日~2019年12月31日)

本研究所は、これまで行ってきた形式アシュランスケースの事例研究を、自律走行システムを対象に進めるほか、TIGARS(Towards Identifying and closing Gaps in Assurance of autonomous)※1プロジェクト全体の国際標準活動を担当します。今年6月に出版された国際標準「IEC 62853 Open systems dependability」の開発などでの活動経験を足がかりに、研究成果を社会展開します。

本研究で得られた神奈川大学の研究成果は、国際標準団体への提言書としてまとめられます。

現在の問題点

現実のシステムでは何が起きるかわかりませんから「絶対に大丈夫だ」とは決していえません。できるだけ多様な状況を想定し,「そこでは大丈夫だ」ということの根拠を示すのがアシュランス活動です。AIの「学習」技術が用いられる自律走行システムでは、通常のソフトウェアとは違って、学習によって動作(仕様)がどんどん変化するため、アシュランス活動の結果を人間に解る形で示すことが困難です。

TIGARSで解決する点

学習しながら動く自律走行システムと、人間に解る形のアシュアランスの間のギャップを埋めようとするのが、国際研究プロジェクトTIGARSです。ヨーク大学、Adelard LLP、株式会社WITZ、ロンドン市立大学、名古屋大学、神奈川大学の共同チームを作り、動きながら仕様を変えていく自律走行システムのアシュランス活動を進める方法を研究します。

※1Lloydʼs Register Foundationとヨーク大学による“The Assuring Autonomy International Programme”のプロジェクトの一つ