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2018.01.09

「第7回CSJ化学フェスタ2017」において工学研究科所属の学生3名が優秀ポスター発表賞を受賞しました

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2017年10月17日(火)~19日(木)の3日間にわたって行われた、CSJ(日本化学会)主催「第7回CSJ化学フェスタ2017」において、工学研究科応用化学専攻の橋本征奈さん(岩倉研究室)、安藤風馬さん(松本研究室)、西浦利紀さん(引地研究室)の3名が優秀ポスター発表賞を受賞しました。

「第7回CSJ化学フェスタ2017」は、公益社団法人日本化学会の主催によるもので、「産学官の交流深耕」と「化学の社会への発信」の目的で行われています。学⽣ポスター発表は、「1. 研究に対して発表者が十分に寄与していること」、「2.質疑応答に優れていること」、「3.独⾃性が認められ、今後の発展が期待できること」の3点から審査されました。8分野、1,073件の中から優秀ポスター発表賞が選出され、本学からは3名が受賞しました。
それぞれの受賞コメントをご紹介いたします。

橋本征奈さん(岩倉研究室)

研究テーマ:近紫外-紫色・超短パルス光発生による電子移動過程の超高速分光

これまでの研究においては、可視光領域の超短パルスレーザー光を用いて光化学反応過程を計測してきました。そのため、可視光照射で進行する光化学反応に測定対象が限られていました。しかし、多くの光化学反応は紫外光照射により進行するため、新たに紫外光領域の超短パルスレーザー光の発生に挑戦しました。測定装置を構築し、測定可能になるまで1年掛かりましたが、光化学反応過程における核波束の動きを、分子振動の変化として初めて計測することができました。今後は、核波束の動きを制御することによる、化学反応の制御を実現したいと考えています。
また、2年続けて受賞することができ、大変嬉しく思います。
 

安藤風馬さん(松本太研究室)

研究テーマ:固体高分子形燃料電池用酸素還元電極触媒の触媒活性と電極触媒表面の電子状態の関係の解明

燃料電池の開発はさまざまな物に使われており、白金触媒のロスを軽減できれば、より効率的な燃料電池ができると思い、日々研究に取り組んでいます。今後も問題点の解明や電子の状態が活性にどのような影響を及ぼすかの傾向を観察することで、より良い燃料電池に繋げられればと考えています。3年間の集大成として、ポスター賞を受賞することができ、松本先生をはじめ、研究室の皆さんには本当に感謝しています。

西浦利紀さん(引地研究室)

研究テーマ:単核コバルト(II)錯体の酸素分子活性化に及ぼす配位子の置換基効果の解明

コバルトのケースは前例が少なく、難しい研究でしたが、立体と電子を調整することで、酸素分子の活性化に影響を及ぼすことが解明できました。受賞について、大変嬉しく思います。この研究は一人の力だけでなく引地先生や先輩方、同級生や後輩の皆さんのご協力のおかげだと思うので、皆さんにも感謝しています。

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