
Magdalene Ang
マグダリン アン 外国人特任教授
Profile
出身地/マレーシア
尊敬する人/両親
愛読書/
『Angela’s Ashes』Frank McCourt
『The Five People You Meet in Heaven』Mitch Albom
『The House of Doors』Tan Twan Eng など
好きな映画/
『ショーシャンクの空に』
『シンドラーのリスト』
『花樣年華』など
好きな国/日本ほかさまざまな国々
趣味/ガーデニング、ハイキング&ネイチャーウォーキング、音楽鑑賞、旅行
お気に入りの名言/「Attitude is the little thing that makes a big difference.」Winston Churchill
組織行動の研究を軸にジェンダー問題や地域社会の課題に挑む。
マレーシア ペナン州で政府の予算策定プロセスに関する研究プロジェクトに参加
専門は組織行動(Organizational Behavior)です。この分野に関心を持ったきっかけは、何が人々を興奮させるのかについての好奇心でした。個人の複雑さを理解し、評価することが、この研究活動の大部分を占めています。
近年はジェンダー問題にも取り組んでいます。この視点を取り入れることで、ジェンダーに関する実践、規範、言説についての経験的な知識が得られます。初期の研究では、主に職務の成果、職場での感情、障害者の雇用、その他の組織行動や人事関連のテーマに焦点を当て、多様な業界(ホスピタリティ、石油・ガス、サービス業など)からサンプルを得て調査を行っていました。
現在、私はマレーシアのペナン州政府が実施するThe Gender Responsive and Participatory Budgeting(GRPB/ジェンダーに対応した参加型予算)プログラムの影響を調査し、強化することを目的とした研究(コンサルティング)プロジェクトに携わっています。
GRPBは、地域社会、企業、政府の各レベルを結びつけ、サービスの利用者と提供者の間のギャップを埋めるプログラムです。「Different People, Different Needs(異なる人々、異なるニーズ)」というキャッチフレーズのもと、住宅プロジェクトや公共スペースプロジェクト、その他のコミュニティ関連プロジェクトを通じて、女性や男性、高齢者や子ども、そして社会的に疎外されたグループのニーズを満たすことをめざしています。GRPBの活動を通して、政府の予算策定プロセスをジェンダーに配慮したものにしていきたいと考えています。
生涯にわたりスキルを磨き、それを実践し続けてほしい
現在、経営学部国際経営学科で教えているのは、「人的資源管理論(Human Resource Management)」、「異文化間コミュニケーション(Cross-culturalCommunication)」、「経営組織論(Organization Theory)」、「国際比較経営論(Comparative International Management)」です。すべて英語で行う授業になります。これらの授業の一部では、ケーススタディの手法を用いて、コース内容と実世界を結びつけると同時に、学生が批判的思考、研究・発表スキル、問題解決能力、コミュニケーション、コラボレーション、創造力など社会で役立つスキルが身につくように指導しています。私の授業のアプローチは、学生の積極的な参加に焦点を当てる双方向的な学習へと進化しています。たとえ間違った発言をしてもそこから楽しく学べる場を提供することが重要です。
教育者としては、「Educating the mind without educating the heart is no education at all.(心を伴わない頭だけの教育は、教育ではない)」というアリストテレスの学問のモットーを大切にしています。卒業後に採用市場で即戦力となり、社会的責任を持ち、SDGsの達成に貢献できる卒業生を育てることをめざしています。
最後に学生の皆さんには、決して学びを止めないようにと強く勧めたいです。これからの時代を生きる若者たちは、生涯にわたりスキルを磨き、それを実践し続けることになります。単に成績を上げるためだけではなく、知識の追求自体を大切にしてください。さらに、心を磨き、共感力を持ち、社会的な意識を持つことを忘れずに、自分が所属するコミュニティに本当の違いをもたらすことができるようになってほしいと思います。

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