Ohba Eri

大庭 絵里 教授

所属
経営学部
経営一般教育
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専門分野

社会学、犯罪社会学、逸脱・社会問題の社会学、ジェンダーの社会学

キーワード

Profile

出身地/静岡県清水区(そこで生まれただけ。その後は東京)
血液型/O型
趣味/音楽(ロック、ジャズ)を聴くことと演奏すること(楽器は秘密)、マンガを読むこと
愛読書/マンガ(吉田秋生、萩尾望都、よしながふみetc.)、『週刊モーニング』
好きな映画/主に洋画(ヒューマンなもの、近未来もの)。アニメ(庵野秀明、細田守、新海誠の作品など)
好きなTV番組/NHKが週末の夜に放映する海外ドラマシリーズとアニメ
好きな著名人/愛するミュージシャンとして浜田省吾
好きな食べ物/甘すぎないお菓子
休日の過ごし方/のんびり過ごしたい

社会学とは”当たり前“を疑う学問。そこから始まる好奇心を大切にしよう。

あなたが他者にむけるその指が意味するものは?

「みんな」が言うこと、「みんな」がやること、それは「当たり前」のことなのでしょうか。そもそも「みんな」とは誰のことでしょうか。社会学はその「当たり前」を疑う学問です。

日本社会学会は、ウェブサイトにおいて社会学とは、「異なる価値観をもった人間達が多数集まって形成されるこの社会を解き明かす学問」と(高校生向けに)定義しています。社会学の範囲はとても広いのですが、社会学の中での私の専門は、逸脱・社会問題の社会学です。人はなぜ犯罪を侵すのか、という原因の考察よりも、人びとはその行為をどのようにカテゴリー化するのかということ、また、その行為をその個人ではなく社会の中に位置付けて理解するということに関心があります。

とりわけ、私の専門分野は「メディアと犯罪」です。たいていの人々は犯罪を経験することはありませんが、私たちはTVやインターネットを通して伝えられるニュースを見て、事件を知り、「知った」つもりになりがちです。

犯罪ニュースは、あくまでもメディアが警察等の情報源から得た情報をもとに構築する「現実」の一つです。逮捕された人が「悪人」のようにみえるのは、その枠組に則した画像が選ばれ、ラベルを張られ、そのようにカテゴリー化されるからです。その一方、私たちは、犯罪に関する法的な手続きや権利については、あまり知らされないまま過ごしています。

何が正しく、何が悪いのかは簡単に判断することはできません。では、ある行為がどのような過程を経て「逸脱」とされるのでしょうか。私の社会学的な関心は、そこです。

また、「当たり前」とされる規範には、ジェンダーに関するものが多くあります。社会学的思考においてはとても重要な視点です。あなたが「女」や「男」という鋳型にいれられて不満をもっているなら、社会学をきっと好きになるでしょう。

 

社会学的なものの見方を身につけよう

学校に行くことは当たり前か、異性を好きになるのは当たり前か、就職し結婚し子ども生むという人生は当たり前か。考えることは多くあります。たとえば、娯楽であれニュースであれ、メディアの中では恋愛が異性愛者の若者の「当たり前」として映し出されますが、それを「当たり前」と考えない人とっては「圧力」であり苦痛です。

私たちは、知らない間に他者の足を踏んでいないでしょうか。自分を突き放して、人々の相互行為や慣習、制度を考え、私たちの見ている「現実」が実は多様であることに気づくと、規範や「当たり前」の呪縛がみえてくると思います。

大庭絵里ゼミナール

社会を読み解く力を身につけよう

まず、社会に起きている事柄について関心をもち、学生には、それについて読み、書き、聞き、調べるという力を養ってもらいたいと思います。そのため、学生には毎週、ニュースを読み、レポートしてもらいます。ゼミ生の卒論テーマは様々です。ジェンダーに関する諸問題、死刑、捕鯨、水産資源の減少、障がい者雇用など、テーマは様々です。

Photos

  • 大好きな浜田省吾のDVDやグッズ。ライブの素晴らしさに感動して94年頃からファンに。一番お気に入りの曲は「家路」

  • 現在の専門分野に進むきっかけとなった本の一部

SDGsの取組み

地域課題

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