Seki Fusako
関 ふ佐子 教授
Profile
出身地/東京都
子供の頃の夢/アーティスト
尊敬する人/秘密
愛読書/『若き詩人への手紙・若き女性への手紙』
趣味/おいしいものを食べ飲むこと、旅行、ネイル
休日の過ごし方/コミュニティでのボランティア
好きなTV番組/朝ドラ
好きな食べもの/桃、新米
高齢者特有の課題に着目し、互いに優しく暮らせる法政策の実現をめざす。
高齢者法の視点から、日本の高齢社会に立ち向かう
研究においては、社会保障法をベースに高齢者法という新しい法分野を日本に確立しようと模索しています。例えば、高齢者には、なぜ、他の世代にはない年金・医療・介護などの制度が保障されているのか。年金を受給している高齢者の賃金が再雇用により低下した際、それは合理的といえるのか。それとも年齢差別にあたるのか。高齢者法ではこういった高齢者特有の課題に着目し、社会保障法や労働法、民事法、刑事法といった様々な領域を横断して法解釈や新たな法政策を考えます。
高齢者法の研究が進んでいるアメリカに実地調査で訪れた時、ある印象的な出来事がありました。高齢の女性が「80代が人生で一番楽しい。この歳になると自分のしたいことはよくわかっているし、何をやっても文句を言われないから」と話されました。私は彼女のように歳を重ねることをポジティブにとらえつつ、高齢者が尊厳をもって幸せに生活できる社会を支える法政策、互いの優しさを引き出す法政策づくりに貢献したいと考えています。世界的にもいち早く高齢社会に直面する日本で、先進事例となるような解決策を見いだしうるのが、高齢者法を研究するやりがいです。
日本国内で先駆けて高齢者法を研究し教えるようになった原点を後押したのは、母が祖父母を介護する姿でした。年金や介護、医療といった社会保障で扱う分野は、高齢者をめぐる課題と大きなかかわりがあります。そのため大学院では社会保障法を中心に学び、研究者となりました。
現代の法政策を見つめ直し、より良い選択肢を模索していく
私が担当しているゼミや「社会保障法I・II」の授業では、社会保障法や高齢者法の視点から法解釈を考え、新しい法政策を模索しています。ゼミはもちろん、授業でも学生同士でのディスカッションやグループワークを積極的に取り入れています。授業では、現行の法政策の背景を学びつつ、その改革策を一緒に考えていきます。法や社会制度には「必ずこうでなければならない」という正解はありません。日本、アメリカ、スウェーデンといった国ごとに社会保障制度が異なるように、法政策を考える際は、各国の国民の意識や思いをふまえて課題を整理し、より良い選択肢を検討していくことが求められます。学生のみなさんには授業を通して、自分の頭で物事を考えられる能力を身につけてほしいです。どんな仕事に就くとしても、大学で培った“考える力”は必ず活きてくるはずです。
また、学生のみなさんには海外への旅行を勧めています。特に、長期に海外に行けると、いろいろな社会とその価値観を肌で感じることができます。私は親の仕事の関係で中学時代にオーストリアに渡り、家族の帰国後も残ってウィーンの高校に進学しました。そんな海外経験が、今の自分をつくっていることを実感しています。みなさんにも海外に飛び出して、人や社会の多様性を五感で体感してもらえたらと思います。大学で出会える友人も貴重です。海外経験に限らずとも、ぜひ何かに懸命に打ち込んで、良い友人をつくってください。
社会保障法・高齢者法ゼミナール
学生生活のなかで拠り所となる学びの場を、学生主体でつくろう
社会が成熟するなかで我々が直面する様々な課題に、社会保障法・高齢者法の視角から本ゼミナールは取り組んでいきます。老年学といった法学以外の知見も参考にする高齢者法の研究手法を取り入れ、社会保障の立法政策、高齢社会が直面する地域コミュニティの課題などを一緒に考えましょう。都会のマンション群でのコミュニティづくりをめぐる課題を、現場に行きながら検討しています。ゼミでの学びを通じて、課題解決に向けたノウハウも学び、卓上の学問ではなく、生きた法政策を学んでいきます。公務員といった現場の方とも議論します。2年半を通じて、課題を発見し、分析し、解決に向けた具体策を提案していきます。ゼミの運営はゼミ生の自主性を大切にしており、楽しいゼミをつくっていきましょう。
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地域課題
SDGs・地域課題について