Miura Daisuke
三浦 大介 教授
Profile
出身地/横須賀市
趣味/居合道、落語鑑賞、釣り
子供の頃の夢/映画監督
愛読書/吉村 昭の作品
好きな映画/幕末太陽伝、日本の一番長い日、13人の刺客、男はつらいよ、仁義なき戦い、用心棒・・・
好きな著名人/渥美清、原田芳雄
好きな国/フランス
自分の愛した地域をよりよくするため、 行政マンとしてのスキルを身につけ巣立って欲しい。
ぜひとも実りある学生生活を
教員になる以前に証券会社で働いていたことがあります。ちょうどバブルが弾け始めた頃で“失われた10年”とよばれた時代の入り口です。一年半という短い期間でしたが、凝縮した時間を過ごし、さまざまな経験も。辞めた理由というのは、大学4年間、演劇部の公演にのめり込んで授業などまともに受けてこなかったことから、もう一度、学生に立ち戻って学び直したくなったからです。結局、行政法を腰据えて取り組んでみると、その先へその先へと探究心が沸いて、ついには研究者への道を歩み始めてしまったというわけです。
私の担当するゼミナールでは、わかりやすく言うと、地域の人々が幸せに暮らしていく条件としての、自治体行政の在り方を研究しています。たとえば卒業後、地元に帰って自治体の職員になりたいという人は大歓迎です。これからの自治体行政の運営においては、職員さんたちに政策法務のスキルが求められます。私のゼミの学生には、法的素養を身につけ、地域自治のために巣立っていって欲しいと願っています。
フランス行政法から法原理論を知る
学生には、自治体条例を是非研究して欲しいですね。地方には独自のルールがあり、その一部が条例という議会立法の形で存在しているのですが、一方で法律など国のルールがあるわけです。でも地方と国の双方のルールが抵触することもあり得るわけで、その場合、地方のルールを排除して、中央で決定したそれを押しつけていいのか・・。こうしたことを法的な側面から考えてもらいたい。
私の研究フィールドは、行政法の母国といわれているフランス行政法です。行政法は法律学の中でも比較的若い学問で、フランスで早くに始まったものです。日本の行政法というのは、ドイツ行政法の影響を受けています。ですから、フランス行政法を研究しても、ダイレクトには参考になりません。では、私がなぜそれに取り組んでいるのかというと、行政法理論の本質、原理論のレベルでは大いに参考になるからです。
素直さはわが神大の良き伝統
神大の学生たちは純朴で素直。先輩を見て育っているのでしょうね。これはある種の伝統であって、神大の良き財産だと思いますね。私も教員として赴任できて非常に良かったと思っています。
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地域課題
SDGs・地域課題について