Xia Haiyan

夏 海燕 准教授

所属
外国語学部
中国語学科
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専門分野

認知言語学・対照言語学

キーワード

Profile

出身地/中国湖南省
子供の頃の夢/記者
趣味/旅行、小説を読む、映画を見る、ラジオで音楽を聴く、自家製天然酵母で簡単なパン作り
好きな映画/「アンタッチャブル」「ショーシャンクの空に」「運動靴と赤い金魚(原題"Children of Heaven")」「皇帝ペンギン」「ハチ公物語」「明日の記憶」宮崎駿の作品全般
好きなTV番組/バラエティ番組や日本のお笑い番組が好きです(関西にいたからかな)
好きな国/どの国にも行ってみたい

外国語を学ぶことは、新しい扉を開くこと。 未知の世界に触れ、価値観や世界観も変わります。

言葉には"言葉を使う人の主観"が反映している

私の専門は「認知言語学」と「対照言語学」です。認知言語学において、言葉はものや出来事、状況を客観的に表しているのではなく、言語主体の主観も反映しているという立場をとります。たとえば、私達は気分の良い状態を「舞い上がる」「意気揚々」「上機嫌」「テンションが高い」といった<上>に関わる表現を使います。一方、気分が良くない時は「沈む」や「へこむ」「落ち込む」「テンションが低い」といった<下>に関わる表現を使います。なぜなら、人間は楽しいときや嬉しいときに万歳をしたり、飛び上がったりして、体を垂直方向に高くする傾向があり、逆に悲しい時には、顔を下に向け、肩を落として、うなだれた姿勢になりがちで、私達の心理状態と体の上下運動が経験的に共起しているからです。
言語にこういった例はたくさんあり、なぜそうなのか、その規則はどういうものなのか、知れば知るほど疑問が湧いてきます。皆さんもぜひ、自分が何気なく使っている言葉の不思議さと面白さを感じてみてください。

"中国の今"を教材にしながら講義しています

現在は2~4年生対象の「中国語演習(コミュニケーション)」「中国語演習(総合)」と、教養科目の「初級中国語」「上級中国語」を担当しています。授業内容は、発音練習や簡単な文法、日常会話からビジネスで使用される高度な中国語までさまざまです。
いずれの授業でも、言語そのものだけでなく、中国の歴史や文化、社会、国民性、自然風景や世界文化遺産など興味深い話題も取り入れ、中国に対する関心と理解を深めてもらいます。また、教科書には載っていない、今の中国の社会現象や言語現象も知ってほしいので、中国で放映中のドラマや流行っている歌、バラエティ番組、ニュースなどを教材にしています。加えて、皆さんと同世代の若い人たちが中国で今何をしているか、どんなことを要望しているか、といったことにも触れながら講義しています。
授業中はペアワークやグループワークの形で実際に中国語を使用する機会を増やすことで、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力といった表現力も身につけられるように工夫しています。さらに、初級クラスでは、発音や語彙学習に役立つ中国語のアプリケーションを紹介し、スマートフォンやタブレット端末にダウンロードしてもらい、教室学習と自宅学習を合わせた形で勉強の意欲を高め、より効果的な語学学習にトライしています。

言葉がわかれば、その国をより深く知ることができる

外国語を学ぶことは、新しい扉を開くことだといつも思っています。外国語ができれば、より多くの人とコミュニケーションがとれ、その国の本を読むことができ、その国や地域をより深く知ることができます。私も日本語がわからなければ、本当の日本を知ることができなかったと思うのです。そして、知らなかった世界に触れることで、価値観や世界観も変わり、自分の常識では当たり前だったことが覆されるかもしれません。新たな発見もあるでしょう。
大学には自分の専攻だけでなく、数多くの学科やさまざまな専門分野の授業があるので、このような環境を生かして、興味のあること、学びたいことに積極的にチャレンジしてください。失敗を恐れず、たくさん経験して自分を磨いてほしいです。そうすることで、将来何をしたいか人生の目標がきっと見つかるはずです。また、留学もおすすめします。世界を舞台に学際的・国際的なフィールド経験を積み、現地の雰囲気をじかに感じとる感性を養い、グローバル化が進む複言語・複文化の国際環境で、異文化を深く理解すると同時に、自国文化を客観的にとらえ、世界に発信できるようになってほしいです。

Photos

  • 中国では、年賀状や暑中見舞いなどをやりとりする習慣がないので、日本に来て感激しました。一年間お世話になった方々に、新年を祝う言葉を送る年賀状文化に温かみを感じます

  • 残念ながら日本ではあまり着るチャンスはありませんが、大切にしているチャイナドレスです

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