Ohashi Satoshi

大橋 哲 教授

所属
経営学部
経営英語
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専門分野

応用言語学、テキスト言語学

キーワード

Profile

出身地/新潟県
趣味/DIY(いろいろなものを作ります)、Gardening
子供の頃の夢/飛行船での世界旅行(今は高所恐怖症に近いし、飛行機が大嫌いです)
尊敬する人/川端康成、大橋吉之助先生
愛読書/『雪国』、“THE TRIAMPH OF THE EGG”
休日の過ごし方/家族とバーベキューパーティーなどして過ごしています
生年/1961年
血液型/RH+B
家族構成/妻、長男、次男、長女
好きな映画/「ローカルヒーロー」、「カッコウの巣の上で」
好きな音楽/井上陽水、RCサクセション
好きなTV番組/あまり見ません
好きな著名人/黒木瞳
好きな食べ物/サラダホープ、マミー
好きな国/イギリス

言葉は『心』。 そう思いながら英語を教えています。

英語で英語が分かるということがとても大切

経営学部では、学生の多様な英語力に対応するため、なるべくきめ細かな少人数の英語クラス編成を心がけています。クラスは能力別に編成されるので授業の形態はさまざまですが、私が心がけているのは、限られた授業時間の中で、真剣に意味のある情報交換を英語で試みる機会をなるべく多く提供することです。例えば、文章を読んでいて語句の意味が分からない時に、その単語の意味を英語であれこれ説明して、そこから単語の意味を推測させるような地道な作業を大切にしています。最初、その練習の意味が分からず、私の説明を聞かずに電子辞書を引いて単語の意味を答えようとする人もいますが、だんだん英語で英語が分かるということの大切さを体得していく人が多く、そうなれば一歩前進だと思います。次第に授業中の英語でのコミュニケーションが当たり前になっていき、何とか英語で意志を伝えようとする人が増えていきます。また何週間かに一回、学生を一人ずつ研究室へ呼んで、インタビューのテストも行います。授業で見た短いビデオについて質問するのですが、一対一でしかも英語だけで会話するというのは相当なプレッシャーになるらしく、皆さんかなりしっかり勉強してきてくれますね。全員行うため一人10分くらいしか時間はとれませんが、なるべく英語を使って会話をする機会を作りたいので続けています。

意味のない評価基準で悩まず世界標準を意識しよう

よく、「言葉は道具」だと言われますが、僕は言葉というのは『心』だと思います。僕は大学を卒業してから数年間、私立高校で英語を教えた後、イギリスに留学していました。そこで年上のネパール人の友人ができて、彼が1年間の留学を終えて帰国する時に「イギリスはあんまり好きになれなかったけど、お前に会えたから良かったよ」と言ってくれたんです。そんなこと日本語で言われることって、ほとんどないですよね。僕にとっても彼にとっても外国語である英語で話していたからこそ出た言葉なのかもしれません。最初は道具として習い始めた外国語も、そういう風にいろんなものが蓄積されて自分にとって大事な言葉になっていく。言葉ってそういうもので、ただ意志が伝われば良い、というだけのものではないと思います。もちろん、まずは道具として使えるようになることが大切なので、学生たちには「語学は車の運転と同じで、できるようになればどんどん遠くへ行けるんだよ」といって教えていますが(笑)。
また海外で生活すると、普段は常識として意識もしなかったことを、新たな角度から再認識しなければならないような経験が数多くあります。それは、日本語が全く役に立たないということもありますが、自分の普段の行動形式、対人的な評価基準、社会的常識といった、さまざまなことに関する今までの自分の判断が、ただ一つの選択肢に過ぎなかったことを認めざるを得ないような経験です。そして、その種の経験を通して初めて、これまでの自分や今まで自分が過ごしてきた日本という国の特徴が理解できるのだと思います。学生たちには、日本で言う大学間格差だとか、大学生としては英語が良くできるとかいった、あまり役に立たない評価基準で悩むのをやめて、一日も早く、いわゆる世界標準を意識してもらいたいと思っています。そうすると、マラソンコースの最初数百メートルしか走っていないのに、もう順位を気にしている自分の愚かさに気がつく人もいるのではないかと思います。それは、僕も含めての話ですが。

Photos

  • 1年間の在外研究で家族揃ってイギリスに移り住んだ時、なかなか現地に馴染めなかった2番目の息子の気持ちがほぐれるきっかけになったのがロンドン旅行。その時に買ったロンドンバスのミニカーは、当時の記念として大切に飾ってある

  • 大学卒業間近、生まれて初めて海外旅行へ行った際に持ち帰った記念のコインや紙幣。中国経由でヨーロッパを回った。ユーロが導入された国のお金や、イギリスの2ポンド紙幣など、今は使われていないコインや紙幣が瓶に詰まっている

SDGsの取組み

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