Saito Junichi

齋藤 純一 教授

所属
経営学部
経営英語
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専門分野

英語・英米文学

キーワード

Profile

出身地/新潟県
生年/1956年
家族構成/single
趣味/ダンス、音楽、旅行、古本屋巡り
子供の頃の夢/芸術家
尊敬する人/ガンジー、杉原千畝
愛読書/哲学や社会学系の本、世界文学全集など
休日の過ごし方/学生のレポートの添削で図書館通い
好きな映画/「ラストサムライ」「大脱走」
好きな音楽/シャンソン、フォーク、ロック、カンツォーネ、オペラ
好きなTV番組/ABC News「GOOD MORNING AMERICA」
好きな著名人/テッド・コペル、イヴ・モンタン、バーバラ・ウォルター、鳥越俊太郎
好きな食べ物/自然食
好きな国/日本、東欧諸国

問いかけの答えや結果をすぐに出すことよりも、 自分の頭で考える途中のプロセスが大切です。

大学生活を有意義に過ごしてもらうために

「英語」の講義と「基礎ゼミ」を担当しています。講義で行っている英語は、主に初級から中級レベルが中心。90分の授業を一方的に進めても学生たちの集中力が途切れてしまうので、50-60分くらい講義をした後は、その授業内での課題を出してレポートを必ず提出してもらっています。この方法は積極的に授業に取り組んでもらえるように、十数年前から取り入れていますが、レポートを出すことで、学生の授業への参加意欲も湧いてくるようです。
レポートはすべて私が添削して翌週の授業のときに返却しています。担当している各クラスでレポートを提出してもらいますから、レポートの量は毎週、100枚くらいにもなるので、私の休日はいつも学生のレポートの添削に追われて過ぎていきます(泣)。
「基礎ゼミ」(FYS)は新入生全員を対象にしたゼミで、言うなれば、高校と大学の違いを理解してもらう場です。高校では教室での自分の席は決まっているし、授業も教師主導で進んでいくので学生は受け身です。けれども、大学では座る席は自由ですし、授業も教員が質問を投げかけるだけではなく、学生も積極的に議論に参加することが期待されます。自由ではあるけれど、その分、何事も自己責任ですから、自分で自分を律していかなければなりません。教えられたことを暗記するのではなく、寧ろ自分の頭で考えて表現していくのが大学です。
基礎ゼミでは、課題を与えて学生同士で話し合ったり、学生同士の交流の場を設けたりしています。大学生活を有意義に過ごすために、高校生と大学生の違いを体感してください。

世界基準マナー「プロトコール」を身に付けよう

また、後期の基礎ゼミでは「プロトコール」の講義も行います。「プロトコール」という言葉になじみのない人も多いかもしれませんが、これは「世界標準マナー」で、世界の王室など公式な国際交流の場でも適用されるマナーです。
日本では「世界標準」というと、言語(英語)も、食生活や服装も、価値観も、何もかもがアメリカの情報が中心になっています。しかし、私は以前、2度ほど客員研究員としてアメリカに滞在していたのですが、アメリカのオープンさは日本人として何となくしっくり来ませんでした。その点、ヨーロッパは国ごとに習慣が違うものの、服装、立ち居振る舞い、人との距離感などに、伝統に培われた奥の深さがあると感じていました。英語での会話も間の取り方がアメリカとはまったく異なります。そんなとき、ヨーロッパの伝統格式を取り入れた、モナコ公国流のプロトコールのレッスンを日本で始めようとしている方に出会い、私も世界に通じるマナーを学んでみたいと興味を持ったのです。そして、今から5年前に、その方の伝手でモナコ王室主催の舞踏会に参加するという、非常に貴重な体験もできました。
現在は、私もプロトコールの普及に努めています。基礎ゼミでは、マナー実習を行ったり、エスコートを学ぶために社交ダンスを取り入れたりしています。ダンスは男性がしっかりエスコートしないと、女性は優雅に気持ち良く踊れません。男子学生も女子学生も始めは恥ずかしがっていますが、ワルツの初歩的なステップで踊っているうちに、けっこう楽しくなっていくようです。内なる国際化の第一歩として日本男性も女性をやさしくエスコートできるような紳士になってほしいと思っています。

大学は自分から追求していかないと何も得られない場所

「この授業に出ると1年後にどれくらいの成果が得られますか?」「授業に出ればTOEFLの点数が上がりますか?」「英会話ができるようになりますか?」と目に見える効果を期待する学生が最近多いのですが、大学は自分で積極的に追求していかないと、何も得られない場所です。私たち教員もそのお手伝いをしますが、結果を出すのはあなた自身なのです。
問いかけに対してすぐに答えや結果を期待するのではなく、じっくり自分の頭で考えた途中のプロセスが大切です。問いかけの答えは一問一答ではなく、一人ひとり違うかもしれませんし、正解なんてない場合もあります。ですから、大いに悩んで内なる精神の葛藤を経験してください。悩むことは決して悪いことではありません。もっと苦労しながら、自分で納得できる答えを自分なりに導き出してほしいと思います。

Photos

  • 5年前、モナコ王室の舞踏会に参加し、アンドルー王子と間近でお会いする機会に恵まれた。モナコでの思い出の写真。正装して王室主宰の舞踏会に向かう前の一枚と、イタリアとの国境で撮ったスナップ

  • 英語の授業で弾き語りをするときに、ポピュラーなプロテストソング(反戦歌)「花はどこへ行った」を使う。アメリカのフォークシンガー、ジョーン・バエズが歌う同曲の「ドイツ語版」。掘り出し物のレコードを運良く見つけ、すぐに購入した

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