お知らせ

2025.07.11

【報告】『ベトナムウィーク』を実施しました

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2025年6月23日(月)~6月28日(土)に開催された「ベトナムウィーク」は、全プログラムを終えました。今回は、海外の文化紹介にとどまらず、国内における多文化共生やダイバーシティにも焦点をあてた企画内容となり、神奈川大学の学生・教職員に加え、地域住民や一般参加者の皆さまにも多数ご来場いただきました。多角的な視点からベトナムの文化・社会・教育・ビジネスに触れる機会となりました。

 

初日は、ベトナム・ハノイで写真館を起業した Pen’s Creation Labo Co., Ltd. 代表・増田慎平氏によるオンライン講演「自分らしく生きるための起業という選択 ― なぜ、ベトナムで起業したのか?」 を開催。当日は、30名以上の参加があり、現地ベトナムでの生活や日本とベトナムの文化の違いにも触れながら、ベトナムで起業することの魅力について語っていただきました。 講演後には活発な質疑応答も行われ、盛況のうちに閉会しました。

 

2日目は、ベトナム戦争終結後、難民として来日されたトルオン・ティ・トゥイ・チャン氏より、避難時の壮絶な体験談や、来日後に感じたベトナムとの文化の違いについて、小道具を交えながら講演されました。会場には大きな花束や花の写真が華やかに飾られ、講演のタイトル「“違い”を超えて咲く花」が象徴するように、違いを認め合うことの大切さ、そして平和の尊さについて深く学ぶ機会となりました。

 

3日目は、ベトナム人留学生向けキャンパスツアーを開催しました。みなとみらいキャンパスを会場に、首都圏の日本語学校に通うベトナム人留学生42名が参加。神奈川大学の学生8名もサポートに入り施設案内や交流を行い、最後には交流会も実施。留学生からは、「大学の雰囲気がよく分かった」「学生との交流が楽しかった」といった好意的な感想が寄せられました。

 

4日目は、トルン(ベトナム竹琴)演奏者の小栗久美子氏をお招きし、生演奏を開催しました。会場には、日本人学生、留学生、教職員、一般の申込者など約50名が来場し、多くの方にとって初めて聴く音色に、その癒しの響きに魅了されました。さらに、演奏体験コーナーも設けられ、会場全体で美しいアンサンブルが生まれ、大いに盛り上がりました。アンケートでは、「初めて見る楽器で貴重な体験だった」「演奏者との距離が近く親しみやすかった」といった好意的な感想がよせられました。

 

5日目は、留学・国際交流/学生アンバサダー(SIPS)による「ベトナムコーヒーから考える珈琲産業について」プレゼンテーションと参加者が実際にコーヒーを抽出する体験型ワークショップを行いました。定員を超える事前申込があり、当日は定員15名が参加し、気候変動などでコーヒー栽培にかかわる問題を身近に考えるきっかけとなりました。また、ベトナムコーヒーについて「飲みやすく、ほっとする味」「実際に淹れる体験が楽しかった」などの感想も寄せられました。本イベントは『タウンニュース(神奈川区版)』にも取り上げられました。

 

最終日には、講演会・トークセッション・象棋大会の3つのイベントを開催しました。

講演会「ベトナムで働く-教育・保健・文化-」では、ベトナムに長期滞在・勤務された安藤めぐみ先生(本学非常勤講師)による講演を行い、ベトナムの生活や働く環境が写真とともに紹介され、将来海外でのキャリアを考える学生にとって参考となる内容でした。

その後、トークセッション「ようこそ、ベトナム!-ベトナムのお勧め観光地とベトナム人からみた日本の魅力-」では、ベトナムの観光地や料理、ベトナム人から見た日本の魅力について紹介され、北から南までの地域ごとの特色に多くの関心が寄せられました。

 

別会場の横浜キャンパスで行われたベトナム将棋(象棋)大会。一般参加者や本学の外国人留学生を含む多国籍な参加者が集い、白熱した対局と入門コーナーで盛り上がりました。異文化交流の場としても非常に充実したイベントとなりました。

 

今回の「ベトナムウィーク」は、講演会・ワークショップ・音楽・体験型イベントなど多彩なプログラムを通じて、参加者が楽しみながらベトナム文化や社会への理解を深める一週間となりました。今後の「ナショナルウィーク」シリーズにも、ぜひご期待ください。