お知らせ
2024.06.28
工学研究科工学専攻応用化学領域松村碧輝さんが、日本材料科学会2024年度学術講演大会 若手奨励賞(口頭)を受賞
工学研究科工学専攻応用化学領域松村碧輝さん(松本研究室)が、2024年5月22日(水)、23日(木)に行われた「日本材料科学会2024年度学術講演大会」で「若手奨励賞(口頭)」を受賞しました。
口頭発表とポスター発表のそれぞれの部門で、優秀な研究成果を報告した若手研究者に対して授与される賞(口頭発表部門40歳未満、ポスター発表部門30歳未満)です。
テーマ及び内容
【テーマ】
「白金系ナノ粒子電極触媒における電子状態と触媒活性および白金間原子間距離の関係の検討」
メタノールとエタノールを燃料とする燃料電池のアノード触媒の開発において、長年、松本研究室で検討が行われている電極触媒活性と電極触媒中の白金(Pt)の電子状態の関係性を検討した結果である。本研究では、Spring-8においてX線吸収測定(XAS)を用いて電子状態と触媒中のPtの原子間距離を精密に測定し、Ptの電子状態と触媒活性が予想されたように火山型の関係を示すことを明らかにしている。また、XAS測定からPt原子間隔を測定し、Pt原子間距離と触媒活性には明確な関係性が無いことも明らかにしている。さらに、触媒ナノ粒子で得られた結果を確認するために、バルク材料においての検討結果も示している。
受賞のコメント
4年生で行った卒業研究の成果をアップデートしたもので発表しました。現在の実験データの評価がどのくらいなのかを知るために口頭発表を行いました。当初ポスター発表を計画していましたが、口頭発表をやることになってしまいました。他大学の学年が上の人々が発表と質疑応答をきちんとしていたので、自分はまだまだだと思っていましたが、熱意をもって発表し、質問にもすべて答えられたので、その点が認められたのかなと考えています。早稲田大学の国際会議場で発表ができたことも非常に良い経験ができたと考えています。最後に、ご指導いただいた、先生・先輩・共同研究者に感謝いたします。