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2024.01.24

経営学部 道用ゼミの学生がターポリン素材の再生プロジェクト「repurposeプロジェクト」を実施

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経営学部道用ゼミナールでは2023年10月~12月の3か月間、使わなくなった素材に新たな目的を持たせる「repurposeプロジェクト」として、大学のキャンパスで懸垂幕として以前使用していたターポリン素材を、新たなものに生まれ変わらせるアイデアの創出とプロトタイプ制作を行いました。

このプロジェクトに参加したのは、同ゼミナールに所属する服部真恋さん、武井悠華さん、安部美咲さん、坂本日和さん、栗田裕貴さん、中川喬凱さん、佐藤凜さん、チェンウェイハオさん、坂根章介さん、片岡洸太さん、沈忱さんの11名。

ターポリンは耐水性、耐久性が高い素材のため、屋外における広告や告知用として使用されるケースが多いですが、その特性上、一定期間使用された後廃棄されているのが現状です。

そこで、耐水性、耐久性が高いターポリンの特徴を生かし、日常の生活の中でどのようなものに転用できるかを学生それぞれが検討し、思いついたアイデアのプロトタイピングを行った結果、がま口の財布、防犯ブザーケース、スマホケース、指人形、キャンプ用の椅子を完成させました。

もともとは白地に青と黒の文字が施された懸垂幕でしたが、水拭きにより汚れを落とし、必要なサイズに裁断し、必要に応じて染色液やUVプリンターを使用して色を付けるなど新たなデザインが施されました。

このプロジェクトは、主にみなとみらいキャンパス1Fにある3Dプリンターやレーザー加工機、UVプリンターなどのデジタル工作機器を配備したファブラボみなとみらいの機能を活用して行われました。このようなデジタル工作機器を使用することにより、アイデアのラピッドプロトタイピングが可能となります。

道用准教授:懸垂幕から別のものにただ作り替えるだけにすると、学生は「自由に使える素材」という認識のみになりがちなので、しっかりと違う目的を持ったものに生まれ変わらせるということを意識してもらうために、「repurpose」という名前で行ったプロジェクトでした。

武井悠華さん:今回の取り組みで、多くのプロトタイピングを行っていくうちに、repurposeの難しさを学ぶことができました。また、素材を再利用する以前の、作る側・使う側の責任を再認識することができ、とてもいい経験となりました。

栗田裕貴さん:本取り組みを通して「素材の再利用」という、制限を設けられた中で制作する難しさと面白さを学べました。制作当初、大人ばかりを想定して制作していることに違和感を覚え、ペルソナを設定して辿り着いた案が「指人形」でした。素材を再利用するということと、使用者を意識・想定して制作できたことで有意義な時間と貴重な経験を得られたと感じています。

脱炭素社会を実現していくために、個人レベルでできることは何なのか。身近な生活の中で、廃棄されようとしている素材をいかに別のものに転用できるか。プロトタイピングというフェーズの大切さと、サーキュラーエコノミーの視点を学生が能動的に、実践的に学ぶことができたプロジェクトとなりました。

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