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2023.08.09

理学研究科(藤原研究室)2名が第37回日本下垂体研究会学術集会で優秀発表賞受賞

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第37回日本下垂体研究会学術集会において、藤原研研究室(理学部理学科)所属の理学研究科修士課程2年 石田 睦さんと理学研究科修士課程1年 魏 亜男さんが優秀発表賞を受賞しました。本賞は、日本下垂体研究会の学術集会において優秀な学術発表を行った若手研究者に贈られます。

テーマおよび内容

「ラット下垂体前葉細胞におけるC型ナトリウム利尿ペプチドおよびその受容体の発現調節におけるエストロゲンの効果」(石田 睦)

ラット下垂体前葉において、C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)およびその受容体であるNPR-Bの遺伝子発現が、卵巣ホルモンであるエストロゲンによって促進されることを初めて明らかにしました。CNPの機能は未だ十分には分かっておらず、本研究はCNPの機能の解明につながることが期待できます。

 

「ラット下垂体における細胞性レチノール結合タンパク質の組織学的解析」(魏 亜男)

下垂体前葉細胞でレチノール結合タンパク質の1つである細胞性レチノール結合タンパク質1(CRBP1)を発現する細胞をin situ hybridization法を用いて同定しました。CRBP1は細胞内でビタミンAであるレチノールやレチナールと結合することで、レチノイン酸の合成量を調節するタンパク質です。下垂体前葉にはレチノイン酸合成酵素を発現する細胞が存在し、またレチノイン酸は下垂体ホルモンの発現量を調節する作用があります。本研究により下垂体前葉内でのレチノイン酸シグナル経路の一端が明らかとなりました。

受賞のコメント

石田さんコメント
この度は優秀発表賞を頂くことができ、誠に光栄に思います。これも、普段から丁寧にご指導くださる藤原先生、藤田先生、学会準備に協力してくれた研究室のメンバーのお蔭であると実感しております。賞を頂いたことを励みに、今後も研究に邁進してまいります。

 

魏さんコメント
この度は奨励賞を受賞させていただき、誠に嬉しく思います。藤原先生をはじめ、ご指導いただきました全ての先生に深く感謝申し上げます。この賞を励みに、さらに精進を重ねてまいります。

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