お知らせ
2023.03.29
「コーヒーかすで鉛筆を作ろう!」ファブラボみなとみらいでワークショップを開催〈前編〉
私たちが毎日のように飲んでいるコーヒー。コーヒーを淹れるときにどうしてもでてしまうコーヒーかすを、「もったいない」「何かに活用できないかな?」と考えたことはありませんか?日本は世界第4位のコーヒー消費国であり、その量は年間約45万トン(2019年)といわれています。コーヒーかすは豆と同量程度の水分を含むことから、年間に発生するコーヒーかすの量は約90万トンに及ぶと推定されています。私たちは、このコーヒーかすをどのように有効活用することができるでしょうか?
今回、みなとみらいキャンパス1Fで運営する「ファブラボみなとみらい」において、横浜の循環経済を促進するプラットフォーム「Circular Yokohama」と連携し、捨てられてしまうコーヒーかすのアップサイクルを「頭」と「手」の両方を動かしながら体験できるサーキュラーデザインワークショップ「コーヒーかすとろうを使った鉛筆づくりワークショップ」を3月25日(土)に開催しました。
この取り組みについて、2回に分けてレポートします。
神奈川大学学生によるアップサイクルワークショップ
ワークショップを企画した学生が作ったチラシと、ファブラボみなとみらいスタッフにより描かれた手作りの看板で参加者のみなさんをお出迎え。
参加者が揃ったところで、Circular Yokohama様より、食品ロス、コーヒーかすの廃棄についての現状などをご説明いただき、続いて今回のワークショップを企画、実施した経営学部学生の二人が、サーキュラーデザインを実践した事例の説明と、コーヒーかすを使った鉛筆の作り方を説明しました。
コーヒーかすとろうを使った鉛筆づくりに挑戦
あらかじめ乾燥させたコーヒーかすを細かくすりつぶします。
次に、すりつぶしたコーヒーかすに、ろうなどを加えて、お湯で温めていきます。
用意しておいた型に鉛筆の芯を入れ、その周りに、先ほど温めて溶かした素材を慎重に流し込んでいきます。
その後、およそ30分間冷蔵庫に入れて、固まるまで待ちます。
固まるまでの間、別の作品作りを体験
固まるまでの30分間は別のワークショップでアップサイクルを実践しました。
3Dプリンターを使っているとどうしても発生してしまう端材。この端材を使って、参加者が思い思いのデザインでアート作品を作りました。
コーヒーの香り漂う鉛筆が完成!
いよいよ型から鉛筆を取り出します。
できた鉛筆で、試し書き!しっかり固まっていて書きやすい!ほんのりコーヒーの匂いがするのもいいですね。
完成した鉛筆は、スタッフが設計してレーザー加工機で作成した専用ケースに。こういったケースも、ファブラボみなとみらいにあるデジタル工作機器を使えば簡単に作れます。
前編はここまで。後編は企画から運営を担当した学生たちの声をお届けします!
※この企画は、3月24日・25日の2日間で開催した「みなとみらいサーキュラー・ウィークエンド」(主催:ヨコハマSDGsデザインセンター、共催:横浜市・一般社団法人横浜みなとみらい21)の連携企画として開催したものです。