お知らせ

2022.01.01

理事長・学長より新年のご挨拶

  • LINEでシェア
  • Xでポスト
  • Facebookでシェア

明けまして、おめでとうございます。新しい年を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 

昨年は、一昨年から続く新型コロナウイルス感染症の拡大により、戦後最大と言われる未曾有の危機的状況に直面し、大学の運営体制も、目まぐるしく変化いたしました。コロナ禍への社会的な制約は、少しずつ緩和しつつございますが、新たな変異株が確認されるなどまだまだ予断を許さない状況が続いております。大学の授業も引き続きハイフレックス型とするよう先生方にご依頼をし、随分とご苦労をおかけしました。ハイフレックス型授業を経験し、遠隔授業のメリット、デメリットを学生、教職員ともに肌で体感したことと思います。この経験を糧に、ウィズコロナと新しい生活様式に対応する新しい研究と学修者本位の教育を実践するため、引き続き教職員の叡智を結集し、世界標準の先進的な高等教育機関としての責務を全うしてまいります。

 

さて、本年は現在の工学部建築学科を母体とした「建築学部」が開設される年でございます。既に入学試験が始まっておりますが、こちらの建築学部は2つの学系、5つのコースを新たに設置した、より包括的な意味での「建築学」を軸に据えた教育環境を整えており、理工系の生徒のみならず文系の生徒にも開かれたカリキュラムを持つ文理融合型の学部となっております。また、2023年の理工系学部の横浜キャンパスへの集結に向け、現在の理学部、工学部に加えて新たに「化学生命学部」、「情報学部」を開設する準備も進められており、その他にも、人間科学部や経営学部の再編など、2028年に迎える創立100周年に向けた様々な改革の構想が目白押しでございます。

 

米田吉盛先生が、横浜桜木町に横浜学院を開設して「教育は人を造るにあり」と説いて以来、卓越した研究に基づく教育重視の伝統を堅持して、世界に通用する教養ある人材の育成に努めてまいりました。

 

本学は、この良き伝統を大切にして、新型コロナウイルス感染症の拡大が改めて浮き彫りにした多くの困難な人類の課題に対して、「時代を切り拓く力」を持った高等教育機関として真摯に向き合ってまいります。

 

その上で、ウィズコロナ、アフターコロナの共生社会に求められる寛容な心と協調の精神を日本と日本文化に内在する価値観を基底にした世界に通用する知見と先進研究に基づく未来社会を先導する知見を発信するとともに、新たな価値を主体的に創造する人材を育成し、人類の福祉と未来社会の安定に寄与してまいります。今後も先進的な発信を継続してまいります。

 

本年が、新型コロナウイルス感染症の拡大が収束し、皆様にとって、平和で未来に向けた輝かしい年になりますことを心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

 

2022年1月1日
学校法人神奈川大学理事長
神奈川大学長
兼子良夫