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2020.05.25

工学研究科 孟 昭雄さん(木下研究室)が、電子情報通信学会 技術と社会・倫理(SITE)研究会において、学術奨励賞を受賞しました

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工学研究科 孟 昭雄さん(木下研究室)が、電子情報通信学会 技術と社会・倫理研究会(以下、SITE研究会)において、学術奨励賞を受賞しました。この賞は、研究会での学生による発表の中から選定された優秀な研究論文に贈られます。

SITE研究会は、情報化社会において生じると予測される種々の問題に対し、技術一辺倒の対応では対処不可能ではないかとの危惧やそれまでの反省をふまえ、「情報通信倫理研究会」の名称で発足しました。現在は、情報通信や工学一般に関する倫理問題を中心として、情報リテラシー、知的財産権、情報セキュリティなど、さまざまな分野を対象として公演発表や意見交換を行っています。

受賞に際し、孟さんは「この度は、SITE研究会『学術奨励賞』を受賞することができ、大変光栄に存じます。研究と論文を丁寧にご指導してくださった木下宏揚先生および森住哲也先生に心より深く感謝いたします。今回の受賞を機会として、今後の博士後期課程では、研究者として一生懸命に精進して参りたいと思います」と、喜びと抱負を寄せてくれました。

研究内容

テーマ「安全性と利便性を兼ねてディジタル著作権管理システムの研究」

本研究では、「電子透かし」「ブロックチェーン」「知覚ハッシュ」の組み合わせにより、著作権を侵害する不正なコンテンツ利用の検出を可能にした従来のディジタル著作権管理システムを改善し、安全性と利便性をより向上させる手法を提案しました。「電子透かし」はディジタルファイルのセキュリティを、「ブロックチェーン」は著作権情報登録のセキュリティをそれぞれ保証するものです。「知覚ハッシュ」は、画像の編集・加工に耐性があります。

論文では、電子透かしについて要約しているほか、電子透かし、ブロックチェーン、知覚ハッシュを組み合わせたディジタル著作権管理システムを構築するスキーム、および知覚ハッシュを改善するための機械学習に基づくスキームを提案しています。

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