お知らせ

2025.05.13

「経営学入門」で金融経済教育の特別講演を実施

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 5月9日(金)、経済学部1年生向け科目「経営学入門」(三島斉紀先生が担当)の授業にて、「金融経済教育推進機構」認定アドバイザー(金融リテラシー向上を担う教育の専門家)村松祐子氏と「湘南信用金庫」の小倉愛代氏を講師としてお迎えし、約220名の学生を対象に金融リテラシー講座が実施されました。講義前半では村松氏より、家計簿アプリの活用や給与天引きによる自動貯蓄の仕組みを紹介され、クレジットカードの分割払いやリボ払いの落とし穴について具体例を交えて解説されました。

 また、「使う・貯める・増やす・備える」の資産形成サイクルに沿って、預金・株式・債券・投資信託のリスクとリターンを図解で比較しながら、「ローリスクでハイリターンの商品は存在しない」こと点などが強調されました。加えて、長期・積立・分散投資とドルコスト平均法の効果をわかりやすく説明いただき、NISAや企業型確定拠出年金・iDeCoの非課税メリット、社会保険と民間保険を組み合わせたライフイベント対策についても詳述いただきました。

 後半では、湘南信用金庫の小倉氏より、株式と投資信託の違いについて解説がなされました。その際、「元本保証で年10%」といった勧誘例を挙げつつ、投資詐欺への警鐘も鳴らされました。
 話を終えるにあたり、投資に関する3つの指針が提示され、第一に長期・積立・分散によって値動きの振れ幅を抑える、第二に為替や地政学的リスクを踏まえ、自身のリスク許容度を把握する、そして第三にライフプランに沿ってNISAや確定拠出年金などの制度を賢く活用することなどについても話され、「高い成果には、それ相応のリスクが伴う」こと、更には、チャートに一喜一憂せず、腰を据えた資産形成を進めるよう学生に呼び掛けられました。