お知らせ

2026.02.28

【受賞】応用化学科松本 太教授らの研究グループが、2026年度表面技術協会技術賞を受賞

  • LINEでシェア
  • Xでポスト
  • Facebookでシェア

本学部応用化学科松本 太教授らが、2026年度表面技術協会技術賞を受賞しました

表面技術協会(The Surface Finishing Society of Japan, SFJ)は、めっき・化成処理・塗装・研磨・洗浄・熱処理など、材料表面に関わる科学と技術を横断的に扱う学会である。表面処理は電気化学・材料科学・機械工学・化学工学など複数分野にまたがるため、学際性の高い学会として機能している。技術賞は、表面技術の進歩発展に寄与した本協会会員の優秀な技術を表彰する制度となっている。

題目および表彰理由

【題目】

「耐薬品性を有する自己触媒型無電解Ni-Snめっき皮膜の作製法の開発」

水品愛都(本学科卒業生, サン工業(株)),河合陽賢(サン工業(株)),松本 太,福西美香(神奈川大学)

【表彰理由】

近年,新感染症の流行を背景に,次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いた除菌機器の普及が進んでおり,同水溶液に対する高い腐食耐性を有する表面処理が求められていた。本技術は,無電解めっきによるNi-Sn皮膜形成において,触媒付与を必要とせず,90℃・20分という実用的なプロセスで約1 μmの均一な膜厚を得ることに成功している。また得られた皮膜は,浴組成の最適化により,熱処理を施さずとも高い結晶性を有し,この構造的要因によって次亜塩素酸ナトリウム水溶液に対する優れた耐薬品性を実現している。既に空間除菌脱臭機の部品に採用され,その特性から医療機器や食品製造装置など,高度な衛生管理が求められる他分野への展開も期待される。

 無電解Ni-Snめっき皮膜の成膜プロセスを構築した実績は,表面技術分野の発展に寄与するものであり,技術賞に値すると判断された (表面技術協会誌(77巻3号)、受賞紹介記事からの引用) 。

 

関連リンク

表面技術協会 

https://www.sfj.or.jp/

表面技術協会技術賞表彰

https://www.sfj.or.jp/kaikoku/2026_sokai.html

エネルギー材料化学研究室

https://chembiochem.kanagawa-u.ac.jp/lab/matsumotolab/index.html