お知らせ

2025.11.26

工学研究科 小林雅弥さん、情報学部 藤岡淳教授らがコンピュータセキュリティ研究会で「優秀研究賞」を受賞

  • LINEでシェア
  • Xでポスト
  • Facebookでシェア

工学研究科 工学専攻 情報システム創成領域 小林 雅弥さん(藤岡研究室・2025年3月博士前期課程修了)、情報学部 システム数理学科 藤岡 淳教授、群馬大学 情報学部情報学科 千田 浩司准教授、NTT社会情報研究所 情報保護技術研究プロジェクト 永井 彰主任研究員、安田 幹主幹研究員による講演発表が、第107回コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会における「CSEC優秀研究賞」を受賞しました。この賞は、定期開催のCSEC研究発表会において、高い完成度を持つ優れた論文だけではなく、今後の発展が有望視されるような、もしくは新たな分野を切り開くような萌芽的な研究発表も含めて贈られます(原則として発表数の10%程度)。

受賞日:2025年10月31日

研究内容

タイトル: Pkmk^m-匿名性と差分プライバシの関係

代表的なプライバシ保護指標に匿名性と差分プライバシがありますが、両者の関係については一部しか解明されていません。

本研究では、Pkmk^m-匿名性とεε-差分プライバシの関係を示しました。具体的には、ある匿名化手法がレコード独立性かつPkmk^m-匿名性を満たすならばεε-差分プライバシも満たすことを示しました。


受賞コメント

【小林さん】

この度はCSEC優秀研究賞をいただくことができ、大変光栄に思います。この研究成果は指導教授である藤岡先生を始めとした共同研究者の皆様と日頃から惜しみなく議論を交わしたことで生まれたものです。共同研究者の皆様には深く御礼申し上げます。この賞を糧に引き続き研究に尽力し、さらなる精進を重ねてまいります。

【藤岡教授】

小林さんは学部生の頃よりプライバシ保護指標の研究に積極的に取り組み、自身が提案した匿名性指標が差分プライバシの中でもっとも強いプライバシ保護指標であるε-差分プライバシと関係があることを示しました。これを励みに社会人としてますますの成長を期待しています。

関連リンク