お知らせ
2025.11.26
情報学部 暗号システム研究室らの合同チームが「PWS Cup 2025」で総合優勝
~ヘルスデータの安全な利活用に向けた匿名化技術を競う全国大会で快挙~


情報学部システム数理学科暗号システム研究室は、Kii株式会社、NTT社会情報研究所情報保護技術研究プロジェクトとの合同チームで、情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会プライバシーワークショップが主催する「PWS Cup 2025 (データ匿名化コンテスト)」において,総合部門で優勝、攻撃部門で四位入賞を果たしました。
受賞日:2025年10月29日
PWS Cupとは
高齢化社会や予防医療の進展により、医療データの活用が期待される一方で、プライバシ保護が大きな課題となっています。PWS Cupは、データの有用性を保ちながらプライバシを守る匿名化技術を競うコンテストで今年で11年目の開催となります。本年度はリアルに近い人工ヘルスデータを用いて、医療分析の精度を維持しつつ「メンバーシップ推定攻撃」(特定個人の存在を推定する攻撃)への耐性を競いました。
受賞チーム
藤岡淳教授を責任者、Kii株式会社の井口誠セキュリティアーキテクトを指導者に、研究室所属の4年生・横山彩更さん、山口なず菜さん、3年生・吉原若那さん、大槻隼さんが、NTT社会情報研究所の永井彰主任研究員(と安田幹主幹研究員)と共に「神ぼ大 sponsored by νττ」として参加。全24チームが競う中、データの有用性と安全性の両立を実現する高度な技術力が高く評価され、見事総合優勝を獲得しました。さらに、他チームの匿名化データへの攻撃技術を競う攻撃部門でも四位入賞を果たし、防御と攻撃の双方で高い技術力を証明しました。
本学では今後も、産学連携による実践的な研究活動を通じて、社会課題の解決に貢献できる人材育成に取り組んでまいります。