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2025.09.11
情報学部に「情報学部データサイエンスプログラム(応用基礎レベル)」を開設
情報学部データサイエンスプログラム新設にあたって
2025年度情報学部に文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育のモデルカリキュラム(応用基礎レベル)」に沿った教育プログラムとして、「情報学部データサイエンスプログラム」を開設しました。AI活用の現場知とデータ分析を企業と協同した実践を通じて修得することを目指します。
現代社会における新たなリテラシーとして、数理・データサイエンス・AIに関する知識・スキルが求められており、本学においても、2022年度から「共通教養データサイエンスプログラム」を開設しています。
「共通教養データサイエンスプログラム」は、学部を問わず学生の数理・データサイエンス・AIへの関心を高め、適切に理解し活用する基礎的な能力を育成するリテラシーレベルと、数理・データサイエンス・AIを活用して課題を解決するための実践的な能力を育成する応用基礎レベルから構成され、いずれも一定の要件を満たした優れた教育プログラムであると文部科学大臣から認定されています。
情報学部では、応用基礎レベルの内容を情報技術に特化した学部の視点からより深く学ぶため、2025年度から情報学部の専攻科目で構成した「情報学部データサイエンスプログラム」を開設しました。
「情報学部データサイエンスプログラム」は、AIの開発・研究などを行う複数の企業と連携した演習を取り入れるだけでなく、実データを用いたデータ分析コンペティションを開催するなど、実践的スキルを修得した人材の育成を目指しており、「情報技術が社会を変える」 という視点で、多様でありながらも深く踏み込んだ内容に触れていただきます。
なお、本プログラムは2026年度に文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)」に申請を予定しています。
概要
①当該教育プログラムの名称
情報学部データサイエンスプログラム
②当該教育プログラムにおいて身に付けることができる能力
データ収集と加工に関わる処理フローの設計能力ならびにプログラミング能力、機械学習アルゴリズムの基礎となる数学、人工知能ならびにデータサイエンスに関わる知識、実社会での諸問題解決につながる実践力を講義・演習・授業内での発表をとおして身に付ける。さらに、生成AIの原理と応用例、機械学習デザインパターンといった先進的な内容への理解力を養成する。
③修了要件
下記をすべて満たした場合に、プログラムの修了者として認定します。
・専攻科目「解析Ⅰ」「線形代数Ⅰ(行列)」の2科目4単位を修得すること。
・専攻科目「確率統計学」「確率統計学Ⅰ」のうち、いずれか2単位を修得すること。
・専攻科目「プログラミングA演習」「プログラミング技法Ⅰ演習」のうち、いずれか4単位を修得すること。
・専攻科目「人工知能Ⅰ」「人工知能Ⅱ」の2科目4単位または「人工知能」「機械学習」「現場指向AIシステム論」のうち、2科目4単位を修得すること。
・専攻科目「実践的データサイエンス演習」2単位を修得すること。
④開設される授業科目
解析Ⅰ |
実数・極限・関数の微分について概念や定義、さらにその応用として必要な計算法について学ぶ |
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線形代数Ⅰ(行列) |
行列・行列式の考え方や定義、連立1次方程式の解法、さらにその応用として必要な計算法について学ぶ |
確率統計学 |
離散確率の基本概念や定義、さらに必要な推定、検定、確率過程の基礎について学ぶ |
確率統計学Ⅰ |
初等確率を主題とし、統計的推定・検定への応用を視野に入れ、確率変数、特性関数、中心極限定理などについて学ぶ |
プログラミングA演習 |
C言語によるプログラミングの基礎や考え方、さらに必要な実装法について演習課題を通して学ぶ |
プログラミング技法Ⅰ演習 |
C言語によるプログラミングの基礎や考え方、さらに必要な実装法について演習課題を通して学ぶ |
人工知能Ⅰ |
人工知能の基礎として、探索、知識表現、推論、機械学習に関する代表的な手法について学ぶ |
人工知能Ⅱ |
ソーシャルメディアから得られるデータに焦点を当て、代表的な機械学習アルゴリズムの考え方や適用法について学ぶ |
人工知能 |
人工知能の基本概念と主要な手法を理解し、探索、機械学習、自然言語処理などの基礎を通じて、人工知能の仕組みと応用を学ぶ |
機械学習 |
「機械学習」の体系的な知識とともに具体的な事例をもとに社会ニーズに合った展開について学ぶ |
現場指向AIシステム論 |
7種類の問題領域における実践AIシステムの研究開発事例を通して、AIプロデューサーというAI人材に必要な知識とスキルについて学ぶ |
実践的データサイエンス演習 |
AI活用やデータ分析への複数の先端企業の現場開発者による取り組みを講義・演習を通して学ぶ |
⑤授業の方法及び内容並びに実施体制を記載した当該プログラムを実施するための計画
プログラムの推進と改善:情報学部データサイエンス応用基礎プログラム運営ワーキンググループ
⑥自己点検・評価
実施後に追加