さまざまな事象が複雑に絡み合う現代社会においては、これまでの経験則や一つの発見・発明によって解決できない課題が数多く存在します。たとえば、交通事故や渋滞といった課題を改善するためには、信号制御や道路の形状、時間や季節などの状況だけではなく、予測が困難な人の動きまでも、AIなどの技術を活用したシミュレーションにより新たな施策が求められます。
そのために必要な力とは、社会のしくみを理解し、課題解決へと導くシステムを構築するための根幹となる数理モデリングの知識や技術であり、情報学と数学に基づいた数理的観点から物事を考える力です。
システム数理学科では、このような情報に関わる幅広い専門知識を持ち、複眼的且つ倫理的な視点で物事をとらえ、他者との共創に生かすコミュニケーション能力と技術力に裏付けられた真の問題解決能力を兼ね備えた人材を育成していきます。