インタビュー
物流をテーマに2年次から論文に挑戦する 齊藤ゼミ
一ノ宮 諒太さんに聞きました。
(経済学科3年 静岡県立清水西高等学校出身)
齊藤ゼミの研究テーマを教えてください。
私たちのゼミの研究分野は「物流」です。物流と聞くとトラックでモノを運ぶといったイメージを抱く人が多いと思いますが、実際には「どんな物流網を整備するか」から、「どんな体制で生産管理を行うか」まで、幅広いテーマが研究対象になっているんです。たとえばトヨタ自動車が製造過程で取り入れているジャストインタイム方式は、在庫を少なく抑えながら生産管理を行っていく独自の方法で、物流を学ぶ上での研究材料でもあります。このように、それぞれの企業が自社に最適な物流システムを構築することは、企業経営においてとても重要なんですね。いわば物流とはモノを動かすだけでなく、経済を動かすための重要な「カギ」なんです。物流を学ぶことで、私たちは多角的に企業を見るチカラを養うことができると思っています。
齊藤先生ってどんな先生?
齊藤先生は物流業界でも知られる存在で、物流の歴史や現状についてもとても詳しいです。学界はもちろん、経済界にも幅広い人脈があり、ゼミの活動にもそれが大いに生かされています。例えば、私たちのゼミは物流関連の企業と物流に関する研究者で構成される研究会に毎年参加しており、昨年は研究発表で準優勝を獲得しました。そんな齊藤先生は、実は物流に関して「熱い人」という一面も。私はゼミに入ってから新聞の読み方も変わり、経済ニュースを物流の側面から捉えることが多くなりましたが、感じたことを先生に話すと的確なアドバイスをもらえるんです。
一ノ宮さん自身は、どんな研究をしていますか?
物流業界は、今さまざまな問題を抱えています。その中でも人手不足は深刻な問題としてニュースでも取り上げられており、「物流クライシス」として皆さんもご存知なのではないでしょうか。各企業で多くの対応策が試験導入されていますが、物流について学ぶほど、この問題に取り組みたいと思うようになりました。そこで3年次は物流業界における人手不足をテーマに論文を書くと決め、現在は必要な資料を集めている最中です。
ゼミで学ぶことで、どんな部分が成長しましたか?
私たちのゼミでは2年次から4年次まで、各年次で論文を書き上げます。2年次にはモバイルアプリ市場についての論文を書いたのですが、何十枚もの文章を書くのは初めての経験で、決して納得のいく出来ではありませんでした。4年次には卒業論文を書きますが、この2年次のテーマに再チャレンジしてみたいとも考えています。またゼミでは、毎回新聞記事を題材にして自分の考えをレポート用紙1枚にまとめるという課題が課せられます。この経験から、考えをまとめたり文章を書いたりするチカラがアップして、論文作成にも生かされていると思います。
最後に、齊藤ゼミのアピールポイントを教えてください!
毎年課される論文作成、毎週出される新聞の要約、さらに学外での研究発表というように、私たちのゼミは経済学部の中でも多くの課題に取り組めるゼミだと思います。勉強に追われる毎日を送ることになりますが、私自身はゼミでスキルアップをしたいと考えていたので、とても充実しています。また縦のつながりが強いので先輩たちから的確なアドバイスをもらえ、勉強面での不安もありません。先輩たちの就職先も人気の企業が多く、そうした面からも人気のゼミになっています。でも、何より「大学生活を有意義なものにしたい」という人に、ぜひ来てほしいですね。
※所属・学年は取材時のものです。