最新のビジネスと理論を学ぶことで
確かな戦略が生まれる

デジタル社会の進展により消費者の情報発信力が格段に向上し、プラットフォーム型の新たなビジネスモデルが次々と生まれる時代となりました。こういう時代だからこそ、ビジネスを行うために、消費者は何を本当に求めているのか、広告やクチコミなどの情報にどう行動するのか、それらを理解するための知識・スキルが求められています。
現代ビジネス学科では2020年度よりマーケティングを重視したカリキュラムに変更しました。マーケティングや企業戦略を学びたい人はもちろん、国際ビジネスや企業会計を学ぶ人にも、顧客志向がビジネスの起点となると考えているためです。新しい価値を社会に提供したい人、顧客に喜ばれるビジネスを行いたい人に、本学科は最適な学びを提供します。

現代ビジネス学科の4つの特徴

Feature 1

ビジネスの起点である顧客志向を学ぶ

1・2年次にマーケティングの主要科目である「マーケティング論」「消費者行動論」「流通論」を学びます。現代の消費者行動と最新のマーケティング、それを支えるサプライ・チェーンの理解は、今後のビジネスに必要です。

Feature 2

3つのコースと専門ゼミで専門性を高める

2年次からは、将来の目標に応じた「経営・国際ビジネス」「マーケティング・流通」「企業・会計」の3コース。さらに専門ゼミで、専門知識だけでなく、考える力、議論する力、プレゼンテーションする力を養います。

Feature 3

地域や企業と連携した授業で現場を知る

地元の産業や企業、ビジネスの現場を学ぶ講義を多数用意。金融機関の専門家、経験豊富な税理士、さまざまな業界の現場マネージャーなどから、実践的なビジネスやマーケティングのノウハウを習得できます。

Feature 4

経済を通じて世界を見る眼が養える

世界が混迷する中、国際経済や金融の動向はこれまで以上に企業経営に大きな影響を与えます。経済学部だからこそ、これからのビジネスに欠かせないグローバルな経済情勢や、最新の経済理論が学べます。

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経営・国際ビジネスコース

貿易都市横浜から世界を臨む

日本企業の国際ビジネス活動はますます多様化、大規模化しています。欧米諸国や中近東諸国はもとより、近年はアジア各国とのビジネスがますます盛んになっています。このような現代のビジネスにおいては、国際経済のしくみや各国の経済状況の知識は不可欠なものです。経営・国際ビジネスコースでは、貿易や国際金融の理論と実情や各国の経済事情について学ぶことで、複雑な国際ビジネス現象を解明し理解する能力を養い、国際ビジネスの世界で活躍できる人材を育成します。

教員からの授業紹介

多国籍企業ならではのマネジメント課題に向き合う

国際ビジネス論

山本 崇雄教授

経営・国際ビジネスコース指定 B群科目

国際ビジネス論では、海外展開している企業(多国籍企業と呼ばれる)に特有な経営・マーケティングに関する領域に焦点をあてています。具体的には、国内企業と多国籍企業のマネジメントでは何が異なるのか、また多国籍企業ならではの優位性(強み)と課題(弱み)は何なのかといった点を論じていきます。

たとえば、多国籍企業では様々な国籍や文化に属し、異なる考え方を持つ従業員が同じ職場で働くわけですが、こうした従業員の「ダイバーシティ(多様性)」は企業業績にマイナスに作用しえます。しかし、有効なマネジメントを行えばプラスに作用しうることが明らかにされています。このように、マネジメントのやり方次第で弱みを強みに変えることができるわけです。

また、戦略やマーケティングの側面では、海外各国の消費者ニーズにマッチした戦略展開や製品開発が求められる一方で、多国籍企業全体としては数多くの海外子会社を束ねて一組織を融合しなければならないという、「分散と統合」の課題があります。こうした多国籍企業ならではの複雑な課題をいかにマネジメントするのか、をこの講義では学びます。

高校生へのメッセージ

国際化が遅れた日本企業でさえ、大企業だけでなく中小企業も、海外展開が当然のようになされる時代になってきました。国際化した組織(多国籍企業)ではどのような課題があるのかを知ることは意義があると思いますので、一緒に学びましょう。

B群科目一覧

「B群科目」は、各コースに固有の専門的内容を学ぶ科目です。学科・専攻の基本となる「A群科目」に続いて、コースを選択した学生が優先的に履修することが推奨されます。

1年次 前学期 日本経済の仕組み
1年次 後学期 日本経済論
2年次 前学期 経営管理論、中小企業論、貿易コミュニケーションⅠ、経営史、国際商取引論Ⅰ、国際ビジネス論、現代アメリカ経済論、アジア経済論
2年次 後学期 経営組織論、ベンチャー企業論、貿易コミュニケーションⅡ、日本企業経営史、国際商取引論Ⅱ、多国籍企業論、現代アメリカ経済研究、アジア経済研究
現代ビジネスゼミナールⅠ
3・4年次 前学期 経営情報論、経営戦略論、組織心理学、国際ビジネスコミュニケーションⅠ、環境経営論、中国経済論
現代ビジネスゼミナールⅡa(*3年次のみ履修可)、現代ビジネスゼミナールⅢa(*4年次のみ履修可)
3・4年次 後学期 経営情報システム論、イノベーション論、人的資源管理論、国際ビジネスコミュニケーションⅡ、環境ビジネス論、中国経済研究
現代ビジネスゼミナールⅡb(*3年次のみ履修可)、現代ビジネスゼミナールⅢb(*4年次のみ履修可)

※2025年度以降入学者用

マーケティング・流通コース

顧客との共創から新たな市場を創造する

限られた経営資源をもとにどう販売戦略を練り、どう売上アップへとつなげるのか。マーケティング・流通コースは、企業の成長に欠かせないマーケティングの実践的理論を学ぶコースです。企業の経営理論や企業組織、物流構造や消費者心理について学ぶとともに、新製品の開発や技術革新、雇用の問題や商品開発やブランドなど、社会の関心の高い問題についても学ぶことができます。これらの科目を体系的に学ぶことで企業経営に不可欠な知識を身につけ、実践的なマネジメント能力を修得します。

教員からの授業紹介

「自分の意のままにならない他者」である消費者を知る

消費者行動論

藤井 誠准教授

マーケティング・流通コース指定 A群科目

普段の私たちの生活は、製品(サービス)を購入・使用・処分することで成り立っています。では、私たちは数多くの製品の中からどのように特定の製品を購入するという意思決定を行っているのでしょうか。たとえば、以下のような経験をしたことのある方は少なくないのではないでしょうか。

  • 製品を購入する時、周りの人からどのように思われるか、自分に似合っているかどうかを気にして購入する。
  • 流行のファッションを取り入れることで友人からの賞賛を得ようとするも、友人も似たような服装を着ていてかぶってしまう。

このような日常起こりうる例をキッカケに改めて考えてみると、消費者の行動は不思議なことのように思えてきます。

ですが、自社の製品を購入してもらいたい企業にしてみれば、消費者の行動が不思議なままでは困ったことになります。企業が経営活動を進める上で、消費者がなぜ・どのように消費を行っているかがわからなければ、自社の製品を選択・購入してもらうことは難しいでしょう(恋愛に置き換えてみるとよくわかるはずです)。そのため、消費者行動論は、「自分の意のままにならない他者」である消費者を理解するための科目として、重要視されてきました。

そこで、この講義では、心理学や社会学、文化人類学などの他の学問領域の知見を参考にしながら、消費者行動に関する様々なトピックについて学んでいきます。

高校生へのメッセージ

最近購入した製品や流行している製品を対象に、「なぜ自分はこの製品を購入したのか?」、「なぜこの製品は流行しているのか?」といったことに関心を向けてみることが消費者行動を理解する第一歩になります。

B群科目一覧

「B群科目」は、各コースに固有の専門的内容を学ぶ科目です。学科・専攻の基本となる「A群科目」に続いて、コースを選択した学生が優先的に履修することが推奨されます。

1年次 前学期 日本経済の仕組み
1年次 後学期 日本経済論
2年次 前学期 ロジスティクスⅠ、近代日本流通史、経営管理論、経営史、中小企業論、国際ビジネス論
2年次 後学期 ロジスティクスⅡ、現代日本流通史、経営組織論、日本企業経営史、ベンチャー企業論、多国籍企業論
現代ビジネスゼミナールⅠ
3・4年次 前学期 マーケティングリサーチ、マーケティングコミュニケーション論、グローバルマーケティング論、グローバルロジスティクスⅠ、経営戦略論、組織心理学、経営情報論
現代ビジネスゼミナールⅡa(*3年次のみ履修可)、現代ビジネスゼミナールⅢa(*4年次のみ履修可)
3・4年次 後学期 マーケティング実習、マーケティングコミュニケーション管理論、グローバルマーケティング戦略論、グローバルロジスティクスⅡ、イノベーション論、人的資源管理論、経営情報システム論
現代ビジネスゼミナールⅡb(*3年次のみ履修可)、現代ビジネスゼミナールⅢb(*4年次のみ履修可)

※2025年度以降入学者用

企業・会計コース

会計の目で不確実な時代を見透す

現代の企業では、経営者自身にも会計の素養が求められるようになっています。このことは、会計の仕組みと、この仕組みによって提供される情報が企業の経営活動における重要な局面でも活用されていることを意味しています。企業と企業の関係が多様化・複雑化する中、それを可視化するための「ビジネスの言語」である会計の役割は重要性を増しています。企業・会計コースは、企業における会計の役割を重視し、財務分析・企業評価に加え、意思決定、外部報告など多様な役割を学びます。簿記検定や税理士・会計士などの会計スペシャリストも視野に入れたコースです。

教員からの授業紹介

「良い企業」を見極めるための道具を身に着けよう

現代会計学

小川 淳平准教授

企業・会計コース指定 B群科目

「良い企業」とはどのような会社だと思いますか? 知名度が高いことでしょうか? 規模が大きいことでしょうか? それとも、給料が多いことでしょうか? 会計学は、企業や産業を評価するための視点と道具を提供します。

現代会計学では、今日の企業経営をとりまく重要なトピックとして、情報公開、コーポレート・ガバナンス、不正、監査、およびグローバリゼーションを取り上げます。利益や配当が増えると株価は上がるのか、経営者は企業のためだけに行動するのか、会計不正はなぜ起こるのか、公認会計士による監査は企業の不適切な行動を見抜けるのか、“IFRS”とはなにか、グローバル企業はどのような租税回避行動をとるのか、そしてグローバル化が進むことで企業そして社会はどのように変化するのか、などについて考えます。会計(情報)が社会で果たしている役割について、具体的な事例や記事を用いて検討していきます。

前半は基本的な知識や考え方を説明し、後半は出席者間でディスカッションをします。自分の考えを述べ、また周りの学生の意見に触れて、相互に高めあうことを目指します。

高校生へのメッセージ

皆さんは、テレビやインターネットの記事などで見聞きしたことを、そのまま「自分の意見」にしていませんか。この授業では、社会で起こるさまざまな出来事を会計(学)の視点から観察するチカラを磨きます。

B群科目一覧

「B群科目」は、各コースに固有の専門的内容を学ぶ科目です。学科・専攻の基本となる「A群科目」に続いて、コースを選択した学生が優先的に履修することが推奨されます。

1年次 前学期 日本経済の仕組み
1年次 後学期 日本経済論
2年次 前学期 財務会計論、管理会計論、財務分析、経営管理論、国際ビジネス論、中小企業論、財政学(政府支出)
2年次 後学期 会計基準論、コストマネジメント論、現代会計学、経営組織論、多国籍企業論、ベンチャー企業論、財政学(政府収入)、金融論
現代ビジネスゼミナールⅠ
3・4年次 前学期 国際会計論、実証会計論、環境会計論、経営情報論、経営戦略論、証券市場論Ⅰ、租税論Ⅰ、ファイナンス、会社法概説Ⅰ
現代ビジネスゼミナールⅡa(*3年次のみ履修可)、現代ビジネスゼミナールⅢa(*4年次のみ履修可)
3・4年次 後学期 税務会計論、会計史、経営情報システム論、イノベーション論、証券市場論Ⅱ、租税論Ⅱ、会社法概説Ⅱ
現代ビジネスゼミナールⅡb(*3年次のみ履修可)、現代ビジネスゼミナールⅢb(*4年次のみ履修可)

※2025年度以降入学者用