お知らせ

2019.07.30

非文字資料研究センターによる『国策紙芝居からみる日本の戦争』が第3回堀尾青史賞を受賞しました

  • LINEでシェア
  • Xでポスト
  • Facebookでシェア

本学、日本常民文化研究所非文字資料研究センター「戦時下日本の大衆メディア研究」研究班(代表 安田常雄客員研究員/非文字資料研究センター)により編集された著書『国策紙芝居からみる日本の戦争』が、第3回堀尾青史賞(子どもの文化研究所)を受賞しました。紙芝居文化の振興に貢献した個人・団体に贈られる賞です。2018年の日本児童文学学会特別賞に続く快挙となります。

「国策紙芝居」とは、戦時中の子どもたちに対し、戦争の正しさや国民の心構えを啓発した紙芝居です。研究班による241点に及ぶ紙芝居の考察や調査により、国策紙芝居が戦時下国民の戦意高揚に重要な役割を担っていたメディアであることが明らかになりました。

受賞について、代表の安田常雄客員研究員は、「今回の受賞でさらに国策紙芝居の研究が周知され、新しい資料の発見につながればうれしいですね。今話題のメディアミックスのように、同じ物語が映画や漫画、絵本、紙芝居などさまざまなメディアで作られていたこともわかりました。多角的な分野から当時の時代背景や文化を紐解いていくのもこれからの課題です」とコメントされました。

関連リンク