海とみなと研究所(RIMPS)

「海とみなと研究所(RIMPS)」のコンセプトイメージ

海とみなと研究所(RIMPS)

大きな4つのテーマを推進する複数の本学教員が研究所の所員となり、外部から研究員も招聘して、それぞれのフィールドで研究を推進していきます。
また、研究所として活発な情報共有や意見交換を促進することにより、相乗効果を生み、イノベーティブな研究を進め、産学連携を推進していきます。

1. 海洋産業関連の研究

領海及び排他的経済水域の総面積が世界6位であるわが国にとって、海洋産業に関する研究は極めて重要であり、神奈川大学は本研究領域に積極的に取り組んでいきます。
その取組の一例として、カーボンニュートラルの一つの解となりうる「水中太陽光発電システム」の特許を保有して研究を推進しており、その大きな課題の一つである太陽光パネルへのフジツボ等の付着問題を解決するため、横浜港内で海生生物の付着実験等を行います。

2. 海とみなとの歴史・文化の研究

海洋国家であるわが国は、海とみなとを介して、国内地域間ないし国際間の文化の交流、物品の輸出入が行われてきました。わが国の発展にとって重要な役割を果たしてきた海とみなとをテーマとした歴史・文化研究を推進し、横浜の成り立ちを掘り下げ、その未来のかたちを模索していきます。

3. 港湾の機能に関する研究

神奈川大学には、港湾の機能に関して重要な意味をもつ港湾関連法制を専門にする研究者がおります。港湾をめぐる自治体の条例制定権の範囲に関する研究を推進し、合理的な法制度の構築に取り組んでいます。また船舶などの労働環境改善を人間工学や社会心理学の観点から研究している研究者もおり、港湾の現場で活用できる各種ツールの開発も行っていきます。

4. 港湾隣接地域のまちづくりに関する研究

神奈川大学は建築学部を新設する等して、港湾隣接地域が抱える諸課題をまちづくりの観点からも研究しております。その一環で、災害時の避難行動についてAIによるシミュレーションを実施し、今後のまちづくりへの応用可能性を研究していきます。