プレスリリース
2021.07.01
理学部生物科学科の西谷和彦教授、篠原直貴非常勤講師が、植物細胞壁再編酵素XTHの起源の研究成果に基づき、生物陸上化の新しいシナリオを提唱しました
発表のポイント |
◆全ての陸上植物のゲノムに多重遺伝子ファミリーとして存在し、細胞壁の再編を担う酵素であるXTHの起源が、細菌のバイオフィルムを緩める酵素(ExoK)であることを明らかにしました。この発見は、XTHの起源が細菌のリケナーゼという酵素であるとしてきた定説を覆すものです。 |
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今回の研究成果 |
①XTHの起源はExoK |
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新しい陸上化のシナリオの提唱 |
今回の成果とこれまでの知見を総合し、アルファプロテオバクテリが獲得したバイオフィルム形成形質が、7億年前の全球凍結の時代に植物や菌類へ水平伝搬し、雪上や氷面という固相の淡水環境における植物や菌類の定着生活進化の基盤となったとする仮説を提唱します。 |
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