プレスリリース

2021.04.02

工学部総合工学プログラム(物理学教室)の日比野 欣也 教授、有働 慈治 准教授らの研究グループ(東京大学宇宙線研究所など)が、60年来謎だった宇宙線の起源「ペバトロン」の決定的証拠をつかみました!

発表のポイント

◆史上最高エネルギーのガンマ線放射が、既知のガンマ線放射天体の方向ではなく、天の川に沿って広がって分布する様子を発見しました。

◆この観測結果は、60年来の謎である高エネルギー宇宙線の起源「ペバトロン」が、過去または現在の銀河系内に存在することを示す決定的な証拠です。

◆さらに「ペバトロン」で生成された宇宙線が、数百万年以上の間銀河系内に閉じ込められ、宇宙線のプールを形成しているという理論モデルを初めて実験的に検証しました。

本研究では、天の川方向から最高で約1ペタ電子ボルトに達するガンマ線の観測に成功しました。これは人類がこれまでに手にした最も高いエネルギーの「光」に相当します。そして、この観測結果は、地球に絶え間なく降り注ぐ高エネルギー宇宙線と、過去数百万年以内の銀河系内に存在する最強天体「ペバトロン」をつなぐ決定的な証拠と言えます。現在、南半球のボリビアにおいても、ALPACA(アルパカ)と呼ばれるチベットASg実験と類似の観測装置の建設が進行しており、さらに強力な宇宙線放射天体が存在するかもしれない銀河系中心付近の観測を目指しています。今後、現存する強力な宇宙線放射天体「ペバトロン」を探し出し、そこで起きている天体物理現象の解明に挑みます。

詳しくはこちら(東京大学宇宙線研究所)

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