プレスリリース

2019.11.27

第22回 神奈川大学全国高校生俳句大賞選考結果について

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1「神奈川大学全国高校生俳句大賞」の創設過程について

本学は、1998年に創立70周年を迎え、それを記念して全国の高校生を対象にした「神奈川大学全国高校生俳句大賞」を創設しました。本賞は、日本の伝統芸術であり短詩型文学である「俳句」を通して、高校生に独自の感性で表現する機会を提供することで、高校生文化の発信に寄与することをめざしています。

2 応募について

【テーマ】あなたの感性で自由に綴ってください。部活・友情・スポーツ・勉強・受験・恋愛・家族…そして、自然・平和・政治・生命・宇宙

【賞】最優秀賞(5作品)・入選(65作品)・団体優秀賞(3校)・団体奨励賞(3校)

【応募条件】 応募作品は、本人が創作した未発表の作品に限ります。三句で一作品です。三句に満たないものは無効となります。

【選考委員】 宇多喜代子 大串章 長谷川櫂 黛まどか 復本一郎(敬称略)
※掲載時は黛は正字でお願いします。

3 選考結果

・応募総数 10,641通 ・応募高校数 216校(歴代2位)
 詳細はこちら:第22回 神奈川大学 全国高校生俳句大賞 結果発表

4 シンポジウム・授賞式

2020年3月15日(日)12:00~
神奈川大学横浜キャンパス16号館セレストホール

第21回シンポジウム・授賞式の様子(2019年3月開催)

5 優秀作品集『17音の青春』出版について

第22回の最優秀賞、入選(一句入選含む)の各作品及び選者による座談会、選後評を収録した優秀作品集『17音の青春2020』を株式会社KADOKAWAより2020年3月出版予定。

6 神奈川大学から高校生へのメッセージ

今年、平成三十一年(二〇一九)は、芭蕉が『おくのほそ道』の旅に出立した元禄二年(一六八九)三月二十七日より三百三十年目に当たります。芭蕉の門人は、許六(きょりく)は、「旅は風雅の花、風雅は過客(かかく)の魂(たましい)、西行・宗祇の見残(のこ)しは、皆俳諧(はいかい)の情なり」(「旅ノ幷賦」)と述べて、芭蕉の『おくのほそ道』の旅への憧憬を表明しています。西行の和歌の旅、宗祇の連歌の旅で詠み残した様々な風景・人情を掬い上げていったのが芭蕉だというのでしょう。

その芭蕉に心酔していた近代俳句の創始者正岡子規は、芭蕉没後二百年目に当たる明治二十六年(一八九三)七月十九日に、芭蕉の『おくのほそ道』の旅を慕って、一ヶ月間の東北旅行の旅を試み、それを紀行文『はて知らずの記』にまとめています。芭蕉の『おくのほそ道』と子規の『はて知らずの記』は、一対をなす紀行文の傑作なのです。

子規は「写実の目的を以て天然の風光を探ること尤も(もっと)俳句に適せり」と述べ、「晩餐(ばんさん)後の運動に上野墨堤(隅田川の堤)を逍遥するも豈(あに)二、三の佳句を得るに難(かた)からんや」と語っています。

高校生の皆さんも、夕食後に散策を試み、皆さん流の素晴らしい作品を作って、投稿してみて下さい。

 

神奈川大学名誉教授 国文学者 復本一郎

  (第22回募集要項より抜粋)

この件に関するお問い合わせ

神奈川大学 広報部広報事業課 安保・田村・村井
〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1
電話:045-481-5661(代)内線2234
FAX:045-481-9300(直通)