プレスリリース
2019.07.17
戦前の日本人はなぜ海外に神社を建てたのか?「帝国日本」の残影 海外神社跡地写真展を横浜市民ギャラリーにて開催
本件のポイント |
●渋沢敬三により創設された“アチックミュ‐ゼアムソサエティ”を前身とする神奈川大学「日本常民文化研究所」内の「非文字資料研究センター」が主催。 |
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非文字資料研究センターでは、2008年から共同プロジェクト「海外神社跡地から見た景観の持続と変容」を立ち上げ、現地調査などを行ってきました。撮影は写真家の稲宮康人氏(当センターの研究メンバー)が担ってきました。
これまで調査撮影した場所はおよそ200社にもなり、中国、台湾、香港、韓国、北朝鮮、ロシア、パラオ、サイパン、ミクロネシア、フィリピン、インドネシア、タイ、シンガポールの13の国と地域にわたっています。これは大日本帝国が勢力圏とした地域をほぼカバーしています。
戦前の日本人はあらゆる土地に神社を建てていました。旧植民地であった台湾や朝鮮半島だけでなく、傀儡国家満州国や、委任統治領の南洋諸島、占領地の中国・東南アジアにも神社が建てられました。日本人行くところ神社あり、といわれたほどです。海外神社の総数は2000社とも言われていますが、その正確な数はわかっておらず、全貌は全く不明となったままです。今回、稲宮康人氏が撮影した写真と関係資料を展示することで、海外神社という存在を広く世に知らせ、戦前の日本人について考え直す契機にしたいと考えております。
「帝国日本」の残影 海外神社跡地写真展
日時 |
2019年7月31日(水)~8月4日(日) 10:30~17:30 |
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会場 |
横浜市民ギャラリー 1階展示室 〒220-0031 横浜市西区宮崎町26-1 |
関連イベント |
〇ギャラリートーク |
この展示は、以下の財団の助成を受けて実施するものです。
本件に関するお問い合わせ
神奈川大学 日本常民文化研究所
非文字資料研究センター
電話: 045-481-5661(代)
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