プレスリリース

2018.12.04

第21回 神奈川大学全国高校生俳句大賞選考結果について

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1「神奈川大学全国高校生俳句大賞」の創設過程について

本学は、1998年に創立70周年を迎え、それを記念して全国の高校生を対象にした「神奈川大学全国高校生俳句大賞」を創設しました。本賞は、日本の伝統芸術であり短詩型文学である「俳句」を通して、高校生に独自の感性で表現する機会を提供することで、高校生文化の発信に寄与することをめざしています。

2 応募について

【テーマ】あなたの感性で自由に綴ってください。部活・友情・スポーツ・勉強・受験・恋愛・家族…そして、自然・平和・政治・生命・宇宙

【賞】最優秀賞(5作品)・入選(65作品)・団体優秀賞(3校)・団体奨励賞(3校)

【応募条件】 応募作品は、本人が創作した未発表の作品に限ります。三句で一作品です。三句に満たないものは無効となります。

【選考委員】 宇多喜代子 大串章 長谷川櫂 黛まどか 復本一郎(敬称略)
※掲載時は黛は正字でお願いします。

3 選考結果

・応募総数 11,022通 ・応募高校数 220校(歴代1位)
 詳細はこちら:第21回 神奈川大学 全国高校生俳句大賞 結果発表

4 シンポジウム・授賞式

2019年3月10日(日)12:00~
神奈川大学横浜キャンパス16号館セレストホール

第20回シンポジウム・授賞式の様子(2018年3月開催)

5 優秀作品集『17音の青春』出版について

第21回の最優秀賞、入選(一句入選含む)の各作品及び選者による座談会、選後評を収録した優秀作品集『17音の青春2019』を株式会社KADOKAWAより2019年3月出版予定。

6 神奈川大学から高校生へのメッセージ

神奈川大学全国高校生俳句大賞も、第二十一回を迎えることとなりました。
今年は、正岡子規の高弟佐藤紅(こう)緑(ろく)の七十回忌の年であります。子規の門人には、松山を中心とする愛媛県下の人々が多いので「伊予派」などと呼ばれていましたが、紅緑は、今の青森県弘前市の生まれです。子規より七歳年少。地元の朝陽小学校を卒業しています。今、朝陽小学校の校庭には、紅緑自筆の句碑、
雀の子飛ばんとしては飛ばんとすが建てられています。「雀の子」は、春の季語ですね。一生懸命飛び立とうとする巣立ちの「雀の子」の様子を描写した「写生」の句です。そのかわいらしい様子が目の前に浮んできます。同じ春の句でいえば、

 陽炎に頭痒がる地蔵かな
 子を負うて釣する人や春の川

などの句があります。どこかユーモラスですね。紅緑は、俳句を学びはじめのころ、子規
から「滑稽思想」を注入されたと言っています。それもそのはず、皆さんが作っている俳
句の「俳」とは、滑稽、すなわち「笑い」を意味しているのです。
皆さんも、そんなことを頭のどこかに置きながら、俳句を作られてはいかがでしょうか。

神奈川大学名誉教授 国文学者 復本一郎

  (第21回募集要項より抜粋)

この件に関するお問い合わせ

神奈川大学 広報部広報事業課 安保・田村・村井
〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1
電話:045-481-5661(代)内線2234
FAX:045-481-9300(直通)