プレスリリース
2017.12.04
第20回 神奈川大学全国高校生俳句大賞選考結果について
1「神奈川大学全国高校生俳句大賞」の創設過程について
本学は、1998年に創立70周年を迎え、それを記念して全国の高校生を対象にした「神奈川大学全国高校生俳句大賞」を創設しました。本賞は、日本の伝統芸術であり短詩型文学である「俳句」を通して、高校生に独自の感性で表現する機会を提供することで、高校生文化の発信に寄与することをめざしています。
2 応募について
【テーマ】あなたの感性で自由に綴ってください。部活・友情・スポーツ・勉強・受験・恋愛・家族…そして、自然・平和・政治・生命・宇宙
【賞】 最優秀賞(5作品)・入選(65作品)・団体優秀賞(3校)・団体奨励賞(3校)
【応募条件】 応募作品は、本人が創作した未発表の作品に限ります。三句で一作品です。三句に満たないものは無効となります。
【選考委員】 宇多喜代子 大串章 金子兜太 長谷川櫂 黛(※)まどか 復本一郎
※掲載時は黛は正字でお願いします。
3 選考結果
・応募総数 11,984通 ・応募高校数 197校
詳細はこちら:第20回 神奈川大学 全国高校生俳句大賞 結果発表
4 シンポジウム・授賞式
2018年3月10日(土)12:00~
神奈川大学横浜キャンパス16号館セレストホール
第19回シンポジウム・授賞式の様子(2017年3月開催)
5 優秀作品集『17音の青春』出版について
第20回の最優秀賞、入選(一句入選含む)の各作品及び選者による座談会、選後評を収録した優秀作品集『17音の青春2018』を株式会社KADOKAWAより2018年3月出版予定。
6 神奈川大学から高校生へのメッセージ
ねころんで書(ふみ)よむ人や春の草 子規
のどかさに寝てしまひけり草の上 東洋城
前の句は、松山出身の子規が満16才の時の作品(明治18年作)。後の句は、宇和島出身の東洋城が23才の時の作品(明治33年作)です。似ていますね。2人の青春時代の春ののどかな1日が、皆さんにも伝わってくるのではないでしょうか。こんな明るい作品もいいですね。東洋城は子規の句を知っていて、それに酬和(しゅうわ)(挨拶)するようなかたちで一句を作ったのかもしれません。
『獺祭書屋俳話』(明治26年刊)によって俳句革新に乗り出した正岡子規は慶応3年(1867)の生まれですので、今年で生誕150年となります。松根東洋城の俳句の先生である夏目漱石も、子規と同じく慶応3年の生まれです。そして、漱石の俳句の先生が、子規なのです。ですから、子規、漱石、東洋城の3人は、俳系で繋っているのです。
皆さんも、子規や東洋城の冒頭の句のように、皆さんの青春を17音でのびのびと表現してみてください。
この神奈川大学全国高校生俳句大賞も、いよいよ第20回ということになりました。一人でも多くの俳句好きの高校生の皆さんの応募をお待ちしています。
神奈川大学名誉教授 国文学者 復本一郎
(第20回募集要項より抜粋)
この件に関するお問い合わせ
神奈川大学 広報部広報事業課 渡邉・安保・村井
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FAX:045-481-9300(直通)