お知らせ

2024.06.03

化学生命学部 応用化学科 本橋教授らが第6回物質・デバイス共同研究賞を受賞

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物質・デバイス領域共同研究拠点に採択された研究課題505件のうち、物質・デバイス研究の発展に多大なる寄与をした19件の共同研究課題および研究グループが表彰されました。5月22日(水)に行われた第12回物質・デバイス領域共同研究拠点 活動報告会では、受賞した19件の中から本橋 輝樹 教授を含む5件が代表として選出され、口頭での招待講演を行いました。

【受賞者名】

本橋 輝樹(化学生命学部 応用化学科 教授)
小川 哲志(本橋輝樹研究室 プロジェクト助教)
大石 耕作(本橋輝樹研究室 研究員)
齋藤 美和(教務技術支援課 化学生命学部)
山根 久典(東北大学 多元物質科学研究所)

テーマおよび内容

新規機能性遷移金属酸化物の結晶構造解析を主としたキャラクタリゼーション

機能性セラミックスの一種である酸素貯蔵材料は、遷移金属イオンの価数変化を駆動力に多量の酸素を可逆に吸収放出する金属酸化物である。本研究では、新規Fe系およびMn系酸素貯蔵材料の未知構造解析を目的とした。東北大学多元物質科学研究所の山根久典 教授の協力のもと、単結晶X線回折測定を行い、本化合物の結晶構造を決定した。

本成果について、4件の学会発表および1件の学術論文を発表した。

受賞のコメント

当研究室の研究課題が共同研究拠点の代表研究成果に選ばれ光栄に存じます。授賞式では最新の研究成果を発表することができ大変喜んでおります。講演において、当研究室の無機材料開発の戦略を紹介しました。人工知能を駆使した「マテリアルズインフォマティクス」に対して研究者のアイデアのみでどのように立ち向かうかを議論したところ、聴衆から大きな反響がありました。この受賞を励みにさらに研究を加速していきたいと考えております。

物質・デバイス領域共同研究拠点は
研究者が各々の研究機関の枠を越えて共同研究を行う体制を整備するという共同利用・共同研究拠点の理念のもと、北海道大学電子科学研究所(北大電子研)、東北大学多元物質科学研究所(東北大多元研)、東京工業大学科学技術創成研究院化学生命科学研究所(東工大研究院化生研)、大阪大学産業科学研究所(阪大産研)、九州大学先導物質化学研究所(九大先導研)により形成された拠点ネットワークです。