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2024.03.08

西村いくこ理事が令和6年(第18回)「みどりの学術賞」を受賞

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西村いくこ理事が、令和6年(第18回)「みどりの学術賞」を受賞されました。

「みどりの学術賞(The MIDORI Academic Prize)」は、国内において植物、森林、緑地、造園、自然保護等に係る研究、技術の開発その他「みどり」に関する学術上の顕著な功績のあった個人に内閣総理大臣が授与するものです。

今回の受賞は「植物の生存戦略における細胞内膜系の役割の解明」に関する功績が認められたもので、「動くことができない植物が環境変化に備えるため、植物細胞に特徴的な細胞内膜系が重要な役割をもつことを明らかにした。具体的には液胞への種子貯蔵タンパク質の輸送と大量集積、並びに、ウイルスや細菌への感染及び植食性昆虫による食害に対する防御等に細胞内膜系の分化が重要な機能を持つこと、加えて多様な細胞内膜系への分化制御等を解明した。

また、細胞骨格の解析から「植物の器官がまっすぐに伸びる」という基本的な器官運動の原理に関わる仕組み等を明らかにした。さらに、日本植物生理学会長として学会を先導するほか、国際植物分子生物学会理事を務めるなど国内外での学術推進に尽力した。これらの成果により、細胞内膜系の機能分化が植物の生体防御や環境適応等の生存戦略を構築しているという新たな概念を提唱し、植物科学の発展に大きく貢献した」と評価を受けました。

なお授賞式は、「みどりの式典」において行われる予定です。