お知らせ

2023.04.04

工学研究科学生が『トウキョウ建築コレクション』ファイナリストに選ばれました

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「トウキョウ建築コレクション2023【全国修士設計展】」において、工学研究科建築学専攻の谷本優斗さん(曽我部昌史研究室)、嶋谷勇希さん(六角美瑠研究室)が最終審査候補9名に選抜されました。トウキョウ建築コレクションは、学生の研究をもとに、建築の分野を超えた議論・成果を発信していくことを目標に開催されています。

嶋谷 勇希さん(工学研究科建築学修士2年 六角研究室)

テーマ及び内容
私の修士設計は、日本において過疎化や交通の発達などにより廃線跡地が増加している現状に対して、地域住民がその鉄道土木を積極的に利活用する方法を提案しました。この地域の調査から一般の人々がセルフビルド可能な工法によってできる「関わりしろ」と名付けた部分を持つ建築を提案し、人々がまちづくりにより関心を持つための建築を提案しました。

受賞のコメント
1年間かけた修士設計でこのような展覧会で選出され、作品を展示することができたことは、大変嬉しく思います。公開審査などを通して私の建築への学びの至らない点や、他の方々の作品への熱量を間近で感じられたことなど勉強になる点が多く、これからの私の建築への取り組みに間違いなく活かすことができる体験でした。私一人ではこの場に立つことはできず、今まで支えてくれた教授や仲間、後輩などには感謝の思いでいっぱいです。ありがとうございました!

谷本 優斗さん(工学研究科建築学修士2年 曽我部研究室)

テーマ及び内容
均質化が進む現代の都市環境において、「生きられた描写」を手がかりに新たな建築のあり方を再考します。「生きられた描写」は、人工物と自然、時の流れなど多様な他者が関係し合い、蓄積することで痕跡として現れます。異なる理由から存在する小さな部分が集合することで、多様な解釈の広がりを有しています。建築を構成するエレメントをそれぞれ異なる理由から設計し、その集合として建築を構築します。部分の集合であるため、不完全さは残るかもしれません。しかし、不完全であるからこそ、あらゆる要因を許容する寛容さを獲得できるのではないでしょうか。長い時間をかけて、他者からの愛着を受ける依代のような建築を提案します。

受賞のコメント

6年の集大成として、修士設計にこのような評価をいただきとても嬉しく思います。審査会では、実際に建築家の方々からたくさんの言葉をいただき、とても貴重な経験ができました。この先の活動に活かせるよう、努力を続けていきたいと思います。