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2022.11.22

貝掛勝也教務技術職員が廃棄物資源循環学会研究発表会で優秀ポスター賞を受賞

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工学部 物質生命化学科 金仁華研究室所属の貝掛勝也教務技術職員が「第33回廃棄物資源循環学会研究発表会」において、優秀ポスター賞を受賞しました。

テーマおよび内容

「パラジウムの高度なリサイクルを志向したテオフィリンパラジウム触媒の開発」

貴金属であるパラジウムは触媒性能が高く、プラチナに代わるクリーン触媒として自動車の排ガス触媒の主流となったほか、化成品合成のための工業用触媒として需要が高まり、近年では価格が金を抜くほどに高騰しています。化学産業には欠くことのできない物質ですが、希少性と価格高騰により、高性能で何度も繰り返し利用できるパラジウム触媒の開発が求められています。本研究では堅牢で耐溶媒性がありマイクロサイズの球状触媒を開発し、連続評価装置によりこれまでにない触媒リサイクルを実現することを報告しました。

 

受賞のコメント

第33回廃棄物資源循環学会研究発表会において優秀ポスター賞を受賞できまして大変うれしく励みになります。分子設計を緻密に検討し、実験装置を構築した上で得られた結果が、想定を超えるリサイクル回数を達成できたこと、ならびに分析測定によりその機構までも考察できたことが選ばれた理由のひとつなのではないかと思っています。ご指導頂いております金仁華教授、共同研究者の松尾和樹さん、ならびに工学研究所、物質生命化学科の皆様に衷心より感謝申し上げます。