お知らせ

2022.03.19

「2021年度 神奈川大学SDGsアワード」結果発表・授賞式開催

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本学では、SDGsの認知と意識を高めることを目的に、在学生を対象としてSDGsに関連した研究・取り組みや、SDGsの課題解決に役立つアイデア等、「学生によるSDGsの取り組み」を表現するポスターを募集するコンクール「2021年度 神奈川大学SDGsアワード」を開催しました。2022年3月19日(土曜日)、本学みなとみらいキャンパス米田吉盛記念ホールにおいて、一次選考を通過した9グループによるプレゼンテーションが行われ、審査委員による最終選考を経て受賞作品が決定しましたのでお知らせします。

主催

神奈川大学

後援

横浜市、一般社団法人横浜みなとみらい21

協賛

ウエインズグループ、神奈川県民共済生活協同組合、丸善雄松堂株式会社、
株式会社竹中工務店、株式会社横浜銀行
東京ガス株式会社、株式会社横浜グランドインターコンチネンタルホテル、
リコージャパン株式会社

協力

神奈川新聞社

受賞作品

最優秀賞

 

 

チーム名:灘山ゼミ2年

【デザインコンセプト】

発展途上国ではジェンダー不平等や教育格差により、社会問題解決に向き合う女性の社会的起業家が不足している。この課題解決に向け、神奈川大学をプラットフォームとした留学プログラム(女性の社会的起業家育成)の創成を提案する。本プログラムのなかで在学生や賛同企業、地域が連携して発展途上国の女性起業家をサポートすることで、SDGs目標に貢献するとともに、参加者がそれぞれに価値を享受できる取り組みである。

 

 

【審査講評】

発展途上国における女性の教育や社会進出の遅れというダイバーシティの問題に焦点をあて、留学前から留学中、帰国まで一貫した「教育」という解決策を通じて女性の自立を促す点、また在学生や企業という支援する側の成長も見据えた点が非常に優れている。

優秀賞

 

 

チーム名:コオロギケーキで世界を救う

[デザインコンセプト]

「コオロギを食べる」と聞くと、皆さんは何を考えますか?私たちは世界の飢餓の問題を解決するため、普段の食事にコオロギが取り入れられるよう、コオロギを使った料理を作ってみました。そしてコオロギへの嫌悪感を払しょくするため、アメコミ風のポップなポスターに仕上げました。環境負荷の高い畜産物をコオロギで代替することで、飢餓や環境問題にコミットできます。ぜひコオロギケーキを作ってみてください!

 

 

[審査講評]

今般の選考にあたっては、⑴どのターゲットを目指しているのかが明確であること、⑵それまでSDGsに関心のなかった人を含め、ポスターの前に足を止め、好奇心を掻き立てられるようなアピール力があるか、の2点を最も重視した。
「コオロギ」のデザインとシンプルなメッセージが相まって強い発信力がある。

 

 

 

チーム名:エージェントグループ

[デザインコンセプト]

「災害時の安全・安心の分析のためのシミュレーション基盤」の研究活動に携わっている中で、超高齢社会の中で「助ける・助けてもらう」ということが大切だと感じました。特に、社会を支えていく若者の意識向上やアイデアをみんなで共有するための仕組みが必要で、参加型災害時脱出VRゲームの着想を得ました。

 

 

[審査講評]

災害時にどう避難するかは、あらゆるファクターを考えたシミュレーションによって最良解を求めておくことが大事である。これについて若者が好きなゲームによって参加してもらうという着想が独創的であり、ポスターも見やすかったので高く評価した。

 

 

 

チーム名:神奈川大学宇宙ロケット部

[デザインコンセプト]

神奈川大学宇宙ロケット部では、高野研究室と共同でハイブリッドロケットの研究・開発を行なっています。2021年に高度日本記録を更新しました。最終的な目標は、超小型衛生を軌道に投入できる専用のロケットを開発することです。これによって例えば、特定の地域の農作物の生育状況の確認など、ピンポイントで見たいニーズに対応できます。またロケット部では地道な技術向上のためにも、道具や機材の修理を積極的に行なっています。

 

 

[審査講評]
神奈川大学「宇宙ロケット部」は、2021年の飛翔実験において高度日本記録(10・1キロ)を更新しました。この宇宙に向けた実験には、廃棄予定のPCが再利用され、各種の部材のリサイクル利用が導入されるなど地球を超え「宇宙」にむけたSDGsの取り組みが試みられています。

ウエインズグループ賞

 

 

チーム名:ピノ

[デザインコンセプト]
私たちは、自身のボランティアでの経験を通して、地域間の交流を増やすことが核家族問題や高齢者の孤立化問題の解決につながると考えます。そこで、今回私たちのポスターでは、SDGsの3つの目標に注目してポスターを作成いたしました。地域間交流の場の確保、かつあらゆる年齢の全ての人が楽しく、健康的な生活を送るためのアイデアとして、ユニバーサルスポーツフェスティバルの開催を提案いたします。

 

 

[審査講評]
高齢化や世代間格差、障がい者の社会参加などわが国が長く抱える社会問題解決の一助となる提案。ボランティア経験による気づきが着想になっている点にも好感が持てる。SDGsの3つの目標達成にもつながる提案で、ぜひとも実現して欲しい取り組みである。

神奈川県民共済生活協同組合賞

 

 

チーム名:学生証

[デザインコンセプト]
私たちは道用先生の下でのサーキュラープロジェクトを通してプラスチックゴミ、主にコーヒーフレッシュやガムシロップのケースから学生証を製作している。「より身近なものから作る」をテーマに大学のカフェなどから出た身近なゴミで、学生にとって身近な学生証を作り、循環をより身近に感じてもらいたいと考えている。

 

 

[審査講評]
廃棄物を資源として再利用するサーキュラーエコノミー(循環型経済)が注目される中、常に携帯する学生証を廃プラで作ることで、プラごみ問題が解決すべき課題として明確化される。実効性のあるプロジェクトでデザインもシンプルなのでSDGsが学生に身近に伝わる。

丸善雄松堂賞

 

 

チーム名:神奈川大学大竹ゼミナールチームC

[デザインコンセプト]
近年、共働き世帯が増加し、学童保育の需要が高まっている。様々な研究や調査で学童保育に通っている子どもと通っていない子どもの学習面、家庭面におけるあらゆる差が明白になっていることから、本研究では、この差を解消するため、民間企業・地域社会と連携を図り、学童保育内で勉強やスポーツを行っていく。学童保育の現在の主な目的である「預かる」から習い事を兼ね備えた「学ぶ」要素を加えた新たな事業を展開していく。

 

 

[審査講評]
学びの機会を創出する事で学生・大学・地域支援者・企業も様々な気付きや学びが得られ、子供達だけでなく関係者が子供達と様々な課題を共有し成長する。この取り組みが多世代を繋ぎ豊かな街づくりに貢献することになる。まさに三方よしの取り組みが期待される。

竹中工務店賞

 

 

チーム名:竹山FC

[デザインコンセプト]
神奈川大学体育会サッカー部は、横浜市緑区にある竹山団地を寮として生活している。居住者の高齢化率が44%と高い数値が問題であるこの竹山団地で、主にSDGsターゲット11番、17番に基づく活動をしてる。花火大会、灯籠流し、落ち葉拾いなどの文化を多様な人々に継承する役割を担っている。また、「スマホ教室」では、若者の文化であるスマートフォンの使い方を高齢者に教えてあげる「逆の文化継承」の活動もしている。

 

 

[審査講評]
現在800万戸以上とも言われる空き家問題は、竹山団地だけでなく、日本全体の課題である。空き家を寮として活用し地域とのネットワークづくりや世代間の文化継承に取り組む姿勢は、『まちづくり』を通じて社会に貢献するという当社の理念に通じるものであり、その活動に共感し、竹中工務店賞に選定した。

横浜銀行賞

 

 

チーム名:小田原の未来を君と一緒に見隊!

[デザインコンセプト]
私たちはゼミ活動の一環で小田原へ訪問しました。現地の人との活動・ふれあいを通じて、小田原は耕作放棄地の問題を抱えていること、それを克服する取り組みを行っていることを学びました。 耕作放棄地は小田原市だけの問題ではありません。また日本全国には耕作放棄地以外の様々な問題を抱えている地域も存在します。今回のポスターを見て皆さんが「将来にわたって住み続けられる場所」について考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

 

[審査講評]
横浜銀行地域戦略統括部では地方創生・SDGsに資する取り組みを所管しており、その中で本ポスターの「何年先も、この土地で」というメッセージ性の高さについて評価した。また、将来にわたり住み続けるという非常に難しい課題に対してあえて取り組んだことも評価できる。

奨励賞