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2020.12.24

工学部 情報システム創成学科の市川 淳 特別助教が、日本認知科学会第37回大会において「大会発表賞」を受賞しました

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工学部 情報システム創成学科の市川 淳 特別助教が、日本認知科学会第37回大会において「大会発表賞」を受賞しました。この賞は、大会において、優れた発表を行った筆頭著書の若手研究者(学会員で生年が1987年以降、または学生会員)に対して贈られます。

研究内容

テーマ「なぞり課題を用いた運動協調における役割の検討」

本研究では、3者による身体運動の協調における役割について実験的に検討しました。3人1組で各自がリールを回して糸の張りを調整し、3本の糸につながれた1本のペンを動かして正三角形をなぞる課題を繰り返し行わせ、ペンの位置や張力を計測しました。結果、より素早くなぞるという課題の成果を示すパフォーマンスを向上させるうえで、集団全体のバランスを保つ役割が寄与することを統計モデリングから明らかにしました。

受賞コメント

複雑で動的な他者との協調において重要な役割を集団運動データの定量的な分析から示した取り組みは、認知科学において新奇性があり、協調のメカニズムに関する発展的な議論が期待されます。今回の受賞をきっかけにより一層、研究活動に励みたいと考えています。本研究を遂行するにあたって、共同研究者である藤井 慶輔先生(名古屋大学)をはじめ、多くの方にご意見・ご協力をいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

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