2020年11月9日（月）に、平塚市立土沢中学校1・2年生を対象にした「土沢中学校 一日大学生」を開催しました。本年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、Web会議サービス「Zoom」を用いたオンライン講義形式で実施されました。講師と、土沢中学校の体育館と「Zoom」を接続し、中学校の生徒たちはスクリーンを通して大学の講義を聞くことで、一日神大生になりきりました。

最初の講義は、経営学部 尻無濱芳崇准教授による「決算書から学ぶビジネスの仕組み」について講義が行われました。企業の決算書の読み方と、そこから分かる企業の情報について、実際の決算書の数値を使って学びました。中学校では扱うことのない経営学と決算書の講義でしたが、ある例では中学生にとって身近なゲーム業界を話題として、ゲームが発売されたことによる決算書の数値の変動などを見ることで、実感ができてわかりやすい説明が行われました。中学生に実際の決算書を手に取るきっかけを与える講義になったのではないでしょうか。

次に、理学部 鈴木健太郎准教授による「理科のむこうにある科学」について講義が行われました。義務教育を通じて学ぶ理科の内容が、最新の科学にどのように繋がってゆくかという点を主軸に、講義は理科でも学ぶ水の状態変化の話から、最終的にはロケットの燃焼・リニアモーターカーに関する話題にまで発展しました。講義の中では状態変化の実験を実際に行いその様子をカメラで映すライブ感のある演出も。大学で学ぶ内容は、中学生がいま学ぶ勉強の延長線上にあるということに気づいてもらう講義となりました。

このイベントは平塚市民・大学交流委員会による交流事業の１つであり、他にも様々なイベントを通して神奈川大学は平塚市民の皆さんと活発な交流を行っております。本年度は新型コロナウイルス感染症の影響により他の交流事業が相次ぎ中止となるなかで、今回のイベントはオンライン形式による交流事業を行った一例となりました。