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2020.09.23

工学部 藤原 章司 特別助教(小野研究室)が、シクロデキストリン学会においてシクロデキストリン学会奨励賞を受賞しました

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工学部 藤原章司 特別助教(小野研究室)が、シクロデキストリン学会においてシクロデキストリン学会奨励賞を受賞しました。この賞は、シクロデキストリン(CyD)に関する各種基礎、応用の分野でとくに優秀な研究業績をおさめた会員、並びにそれらの関連産業の進歩に寄与するすぐれた研究業績をあげ、かつ将来の発展が期待される会員を対象に贈られます。

受賞に際し、藤原特別助教は「この度は、シクロデキストリン学会奨励賞という名誉ある賞いただき、大変光栄に存じます。本奨励賞に推薦してくださった東京工芸大学教授の高橋圭子先生に心より感謝申し上げます。恩師である高橋圭子先生と同じ奨励賞をいただけたことが何よりも嬉しいです。これからもCyDの研究に邁進するとともに、シクロデキストリン学会に貢献できるように精進して参ります」とコメントされました。

研究内容

テーマ
高度な分子認識機能を有するシクロデキストリン化学センサーの開発

シクロデキストリン(以下CyD)は円筒形をした環状のオリゴ糖で、内側の空洞に他の分子を取り込む特徴(包接)があります。その性質を生かし、医薬品や食品、化粧品など広い分野で利用されています。CyDの空洞両縁にある複数の水酸基は、水素結合作用点として分子認識に関与しています。水酸基は被修飾部位でもあり、修飾を施すと生体同様に多点多重結合による自己組織化と分子認識機能発現が可能な素材になります。「分子の大きさ」を認識するCyDを化学センサーとして展開するには、認識力の高感度化が必要となります。そこで、選択性の高い分子認識能を有するCyD化学センサーの研究を行っています。

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