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2018.10.11

理学部 木下佳樹教授が「2018年IEC1906賞」を受賞しました

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このたび、理学部 情報科学科 木下佳樹 教授が、IEC(International Electrotechnical Commission,国際電気標準会議)より「IEC1906賞」を受賞しました。開放系(open systems)に関する新標準開発におけるプロジェクトリーダとしての活動が評価されたものです。

表彰式は経済産業省主催の平成30年度工業標準化事業表彰式において、10月2日(火)に東京都千代田区の都市センターホテル3階コスモスホールにて執り行われました。

木下佳樹 教授らが開発した「IEC 62853 Open systems dependability」は2018年6月に刊行されたもので、システムの環境や目的の変化に対応しつつ、利害関係者への説明責任を継続的に果たす開放系総合信頼性 (open systems dependability) 達成のためのガイドラインを与える標準です。この標準はDEOSプロジェクト (JST CREST 制度「実用化を目指した組込みシステム用ディペンダブル・オペレーティングシステム」研究領域、「利用者指向ディペンダビリティの研究」、2008 - 2014) の研究成果を国際標準としたものです。

このプロジェクトでは、開始当初から成果を国際標準として提出することを想定して研究が進められ、2013年に同標準の開発が提案されて承認されました。プロジェクト終了後も、本学をはじめ日本規格協会、情報処理推進機構、DEOS協会他から人的及び経済的資源が提供され、標準開発が続けられてきたものです。

IEC1906賞は、IECの技術活動に関連し電気技術の標準化およびその関連活動へ大きく貢献した専門家へ授与される賞で、IEC創立100周年を記念して2004年に設立されました。2018年の受賞者は世界で186名、うち日本の受賞者は木下教授を含む31名でした。

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