お知らせ

2024.03.08

【報告】2023年度栗田谷アカデメイア教育プログラムを実施しました

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栗田谷アカデメイアは、多様なバックグラウンドを持つ者同士が起居を共にし、多彩な交流や体験を通して、文化的・歴史的背景に由来する価値観や個々の特性の差異を乗り越え、多様性を尊重し、新たな価値を生み出すコミュニティーを創造することを目的に設置されました。この目的を達成するため、寮生には、自主的に物事を考え、広い視野に立ち、異なる言語や価値観を越えた真のコミュニケーションを実現することが求められ、栗田谷アカデメイアでは、居住する学生を対象としたSDGs(持続可能な開発目標)を推進できる人材を育成するための寮内教育プログラムをおこなっていますが、2023年度についてはテーマ別に担当業者を決め以下のとおり、全16回実施いたしました。

【内容】

・コミュニティー形成を支援するプログラム
ストーリーテリングワークショップ、SDGs2030カードゲーム、新寮生ウェルカムイベントを通し、言語、文化、習慣や風習の違いだけでなく、互いのバックグラウンドを知り、理解を深めることにより、それぞれを尊重することの大切さを学ぶ機会となりました。

 

・生活指導を含む基礎的なプログラム(デートDV)
男女混住寮であることは当寮の特徴の一つであり、安心で穏やかな共同生活を実現するために、人権尊重を主軸としたガイダンスを実施しました。多様なバックグラウンドを持つ寮生が、価値観や個々の特性の差異を乗り越え、多様性を尊重しながら生活できるよう、過去寮で起きた事例や課題について考え、ルールを再確認することができました。

 

・生活指導を含む基礎的なプログラム(防災)
避難訓練とともに、消防署職員より、避難経路の確保、喫煙場所(寮外)の遵守等についてご指導いただくことで、寮生が安心かつ安全な生活を送る上で有意義な講習となりました。

 

・リーダーシップ開発プログラム
主にレジデンスアシスタント(RA)、一般寮生を対象とし、ワークショップでは、リーダーシップの理論に触れた上で、各学生が自分自身の過去のプロジェクト等での参加経験を振り返りながら、それぞれが抱くリーダーのイメージや、リーダーシップが機能するためにはどうすれば良いかを話し合いました。リーダーには、様々な形があり、それぞれが自分なりのリーダーになれること、メンバーのことを知り、信頼関係を構築することが重要であることを学びました。このプログラムの経験を活かし、RAをはじめとする参加者が今後、寮生間の多様性を尊重し、真のコミュニケーションの実現を達成してくれることを期待しました。

 

・SDGs PBL(課題解決型学習)プログラム
深刻化している水不足問題を解決すべく、水資源の大切さと水不足への問題意識を広めることを目的に(SDGs目標6.『安全な水とトイレを世界中に』)、寮でのワークショップ、第25回神大フェスタで「水のろ過器を作る」プロジェクトを実施しました。身近な材料でろ過装置を作る体験を通し、綺麗な水資源を享受できる環境の重要性を留学生や小中学生等に伝え、迫りくるSDGs達成期限前に問題解決案を模索しました。「2023年度神奈川大学SDGsアワード」では、本プログラムの集大成として、RAより構成されるグループが、当活動を報告するポスター作成、プレゼンテーション披露をおこない、KU奨励賞を受賞しました。